サカナAIは、米中間の緊張の高まりにより日本が自国の人工知能エコシステムを強化する動きが進む中、日本でより多くの戦略的投資家が参入する可能性があると見ている。
サカナの共同創業者兼最高経営責任者（CEO）のデビッド・ハ氏によると、地政学的リスクの高まりにより、東京を拠点とするこの新興企業への関心が高まっている。同社は最近、NVIDIAを含む1億ドル以上の資金調達ラウンドを発表した。
「日本のような強力な経済国は、自国のAIエコシステムを発展させたいと考えているだろうし、われわれもその一員になりたい」とハ氏は月曜日のブルームバーグTVのインタビューで語った。しかし同氏は、最近の資金調達ラウンドは同社に技術開発のための「十分すぎるほどの弾薬」を与えたとも付け加えた。
サカナが、1つの大きな基礎モデルではなく、連携して機能する多数の小さなモデルに焦点を当てていることは、資源の乏しい日本において大きな関心を集めている。エネルギーをほぼ全面的に輸入に依存しているこの島国は、AIで追いつくために、よりエネルギー効率の高い方法を模索してきた。
同グループは、データセンターを含む日本におけるAIインフラだけでなく研究においてもNvidiaと協力する予定だとハ氏は述べた。
日本は、約20人の従業員を抱えるこのベンチャー企業を大歓迎している。同社の共同設立者には、東京でのGoogle Brain研究チームの設立に尽力したハ氏や、現在のAIブームの火付け役となった重要論文の著者の一人であるリオン・ジョーンズ氏などがいる。
