ホーム 著者 からの投稿 Asami

Asami

Asami
3124 投稿 0 コメント

H3ロケット:連続成功で国際競争力を強化

0
社説 2024年7月8日 14時29分(日本時間) 日本の新型大型ロケット「H3」3号機の打ち上げは成功しました。今後もロケットの打ち上げを成功させ、世界の衛星打ち上げ市場で競争力を高めていくことが期待されます。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業が共同開発したH3ロケットは、退役間近のH2Aの後継機として主力ロケットとなる。昨年3月の1号機打ち上げは失敗に終わったが、2月の2号機打ち上げは成功した。 今回で2号機連続の打ち上げ成功となった。出遅れを取り戻し、海外勢に対抗するには、今年度中に打ち上げ予定のH3ロケット4号機、5号機の成功が不可欠だ。 陸域観測衛星「だいち3号」は1回目の打ち上げ失敗で失われ、2回目のH3では大型衛星を搭載しなかったが、今回の打ち上げでは「だいち4号」が軌道に投入された。地震や豪雨など災害の被害をより広範囲に観測できるようになったことは意義深い。 政府はH3ロケットで防衛通信用衛星や日本版GPSとも呼ばれる準天頂衛星システム「みちびき」用の衛星を打ち上げる計画だ。月や火星の衛星に探査機を送るミッションもある。 これらの重要な国家プロジェクトを計画通りに遂行するためには、信頼性の高いH3ロケットの打ち上げを確立する必要があります。 各国で衛星の利用が拡大する一方、ロシアのウクライナ侵攻でロシアへの打ち上げ受注が難しくなり、日米欧の受注競争が激化している。 現在、トップの座にあるのは米国のスペースX社だ。同社は年間数十機のロケットを打ち上げており、打ち上げ後も無傷で地上に帰還する再使用型ロケットなど先進技術を誇っている。 H3は打ち上げコストをH2Aの半分程度の50億円に抑える。価格競争力を強化し、正確な打ち上げで信頼性を高め、スペースXに次ぐ世界第2位の座を獲得したい。 大型衛星に加え、通信や観測などのために軌道上に多数打ち上げる小型衛星の需要が高まっている。政府が開発を主導したH3だけでなく、より小型のロケットも組み合わせ、多様な商業衛星の打ち上げに対応できる体制が不可欠だ。 しかし、日本の民間宇宙開発は、3月に日本の宇宙ベンチャー企業スペースワンが小型ロケットの初打ち上げに失敗するなど、好調とは言えない。 政府は宇宙航空研究開発機構(JAXA)と1兆円規模の宇宙戦略基金を創設した。この基金などを活用し、ベンチャー企業の育成や官民一体となった技術開発の枠組みを構築する必要がある。 (読売新聞2024年7月8日号より) もっとニュース

知事3期目:数々の課題が残る中、小池都知事はどう東京を導くのか?

0
社説 2024年7月8日 14時30分(日本時間) 小池百合子知事は、少子高齢化という難題にどう立ち向かい、暮らしやすく活力のある首都をどう築いていくのか。都政運営を託される責任は重い。 東京都知事選は現職の小池氏が3選を果たした。争点は8年間の都政の評価だった。子どもへの月額5千円の手当など、小池氏が考案し力を入れてきた政策が一定の支持を得ていることが示された。 小池氏が今後取り組むべき課題は多い。東京には地方から人が流入し、人口は1400万人に上るが、一方で少子高齢化が進み、近い将来、東京の人口は減少に転じると見込まれている。 子どもを産みたいと望む人々が安心して子どもを産み、育てられるよう支援体制を整えるとともに、雇用やビジネスの機会を創出することも重要です。 医療や介護体制の強化に加え、首都直下地震や集中豪雨など災害への備えも急務だ。小池知事は政策の優先順位をつけて着実に成果を出すことが求められる。 小池都知事はこれまで、都庁内の少数の幹部との協議で多くの重要政策を決めてきた。トップダウン方式はスピード感のある都政運営につながっているが、急激な財政負担に見舞われた区役所などから反発も出ている。 3期目では、都政運営を高圧的に行わないよう、小池氏の調整力が試される場面も出てくるだろう。 自民党は独自候補を立てられなかった。派閥の資金隠し問題が明るみに出て与党への批判が高まり、最終的に小池氏擁立に転じたためだ。 小池氏は政党の支援を前面に出さない戦略をとった。自民党は公然の活動を控えるしかなく、その戦略は結局成功した。 一方、政党の支援を受けていない広島県安芸高田市の元市長、石丸伸治氏は、SNSを積極的に活用して若者を中心に人気を集め、有権者の支持を広げた。一方、立憲民主党と共産党の全面支援を受けた蓮舫前参院議員は支持を得られなかった。 有権者の既存政党離れが進んでいることを軽視してはならない。逆風にさらされる自民党も、共産党との共闘を生かす道を探ってきた立憲民主党も、今後の国政選挙に向けて戦略の見直しを迫られることになりそうだ。 過去最多の56人が立候補した知事選では、候補者と無関係な選挙ポスターが看板に多数貼られたほか、品位を欠いた政見放送も相次いだ。有権者を愚弄する行為をどう防ぐのか。選挙の劣化という深刻な問題も浮き彫りになった。 (読売新聞2024年7月8日号より) もっとニュース

東京選挙の選挙ポスターで8人逮捕、候補者のポスターの撤去、汚損などの容疑

0
読売新聞 2024年7月8日 14時44分(日本時間) 先日の東京都知事選挙では、選挙ポスター掲示板に無関係なポスターが多数貼られるなど、前例のない事件が相次いだ。 警視庁によると、同日の知事選に関連して日曜午後8時までに8人が逮捕された。前回の知事選では1人だった。 選挙ポスターをめぐる違反行為が横行し、逮捕者のうち4人は候補者のポスターを剥がしたり汚損したりするなど、公職選挙法で保障された選挙の自由を妨害する行為に問われている。 残りの4人はポスターの破りと暴行による器物損壊の容疑で逮捕された。 また、東京都議補欠選挙関連など公職選挙法違反などの警告は22件で、このうち基準を満たさないポスターを使用するなど掲示物に関する違反が13件だった。 ほぼ裸の女性の写真が入ったポスターを掲示した候補者と、女性専用の風俗店を紹介するポスターを掲示した支援者は、東京都暴力非行防止条例と風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に違反したとして警告を受けた。 もっとニュース

安倍晋三氏射殺事件の容疑者、有害な宗教行為への対策に驚き

0
読売新聞 2024年7月8日 16時02分(日本時間) 安倍晋三前首相を射殺した罪で告発されている男は、事件後に有害な宗教的慣習に対する対策が実施されたことに驚いたと弁護団に語った。 参院選を前に奈良で演説中に安倍首相が殺害されてから、月曜日で2年が経った。しかし、山上哲也容疑者の供述のほとんどはまだ公表されていない。 山上被告(43歳)は殺人罪と他の4つの罪で起訴されている。弁護団によると、奈良地方裁判所で予定されている裁判員裁判は来年以降に始まる見込みだという。 山上容疑者は逮捕後、母親が約1億円を寄付していた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対して恨みを抱いていたと警察に供述した。 山上容疑者は「組織のリーダーを襲おうとしたができなかった。阿部氏が組織とつながっていると思った」と供述しているという。 山上被告は大阪拘置所に拘留されており、毎日新聞や雑誌を読んでいると報じられている。弁護団は裁判員に影響を及ぼす恐れがあるとして事件に関する被告の発言を公表していないが、統一教会に関する被告の発言の一部は明らかにしている。 「予想していなかった 「それが今回の事態につながった」と山上氏は6月に弁護士らに語ったと報じられている。 団体は多額の寄付金を募るなど批判が高まり、悪質な寄付金募集を規制する法律が制定された。政府は東京地裁に団体解散命令を求めたほか、団体と政治家の関係も問われた。 もっとニュース

ロシアのウクライナへの大規模なミサイル攻撃で少なくとも20人が死亡、小児病院も被弾

0
AP通信 2024年7月8日 20時48分(日本時間) キエフ(AP通信) — 当局によると、月曜日、ウクライナ全土でロシアの大規模なミサイル攻撃があり、少なくとも20人が死亡、50人以上が負傷した。ミサイル1発が首都キエフの大きな小児病院に着弾し、救急隊が瓦礫の中から負傷者の捜索を行っていた。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアへの投稿で、ロシア軍の集中砲火はウクライナの5都市を標的とし、40発以上の異なる種類のミサイルが発射され、アパートや公共インフラが破壊されたと述べた。 ウクライナ中部のクリヴィー・リフでの攻撃で10人が死亡、37人が負傷した。市の行政長官オレクサンドル・ビルクル氏は大規模なミサイル攻撃だったと述べた。 ゼレンスキー大統領は、キエフのオフマトディト小児病院では、救助隊が部分的に崩壊した施設棟の瓦礫の下の人々を捜索していると述べ、犠牲者の数はまだ分かっていないと付け加えた。 ボランティア医療部隊の上級インストラクター、フセボロド・ドロフィエフ氏は、数人が死亡したと述べたが、人数や、子どもか大人かは明らかにしなかった。 ゼレンスキー氏はソーシャルメディアで、「今、世界が沈黙せず、ロシアがどのような国で、何をしているのかを皆が知ることが非常に重要だ」と述べた。 この攻撃はワシントンで3日間開催されるNATO首脳会議の前夜に起きた。同首脳会議では、いかにしてウクライナに同盟国の揺るぎない支援を保証し、ウクライナ国民に第二次世界大戦以来最大の欧州紛争を乗り越えられるという希望を与えるかが検討される。 小児病院では、2階建ての建物が部分的に破壊された。病院のメインの10階建ての建物では、窓やドアが吹き飛ばされ、壁は黒く変色した。ある部屋の床には血が飛び散っていた。 医療関係者や地元住民は瓦礫を移動させ、瓦礫の下に閉じ込められている可能性のある子どもや医療従事者の捜索を手伝った。ボランティアらは列を作り、石や瓦礫を互いに渡し合った。建物からは煙がまだ上がっており、ボランティアや救急隊員は防護マスクを着けて作業に当たった。 攻撃により病院は閉鎖され、避難を余儀なくされた。母親の中には子供を背負って病院から立ち去った者もいた。医師の電話が鳴っても応答がない中、子供を連れて中庭で待つ者もいた。 キエフの他の場所では、ロシアによる首都への約4か月ぶりの激しい爆撃により7人が死亡、25人が負傷したと当局は述べた。ウクライナ空軍によると、昼間の攻撃にはロシアの最新鋭兵器の一つであるキンジャール極超音速ミサイルが使用された。キンジャールは音速の10倍の速度で飛行するため迎撃は難しい。 爆発により市内の建物が揺れた。当局によると、キエフ市内のある地区では高層住宅の1区画全体が破壊された。エネルギー会社DTEKによると、キエフ市内の2地区にある変電所3カ所が損傷または全壊した。 ウクライナ大統領府長官アンドリー・イェルマーク氏は、この攻撃は多くの人々が街路にいた時に発生したと述べた。 キエフ市長のビタリー・クリチコ氏は、攻撃の影響に関する公式な評価がまだ行われていると述べた。 もっとニュース

2001年のバン強盗事件でイラン国籍者が関西空港で拘束される。警備員が銃撃され負傷、1億円強奪される

0
読売新聞 2024年7月8日 16時48分(日本時間) 警視庁によると、イラン人の男が土曜日に偽造パスポートで日本に到着し、2001年に東京で起きた武装強盗事件でワゴン車から1億円が盗まれた容疑で日曜日に逮捕された。 51歳の男性は土曜日に大阪府の関西国際空港で拘束された。 警察は国際刑事警察機構を通じてこの男を国際指名手配リストに載せていた。 警察によると、この男は2001年10月3日、東京・小平市にあったJA東京むさし花小金井支店付近の路上で、現金を積んでいたワゴン車を仲間と共謀して強盗した疑いがある。男性警備員が太ももを撃たれて重傷を負い、現金1億円と小切手が入ったバッグが盗まれた。 警察は2002年1月にさらに3人のイラン人を逮捕した。 もっとニュース

日本とフィリピン、中国との海洋緊張が高まる中、安全保障関係を強化

0
By Naohiro Tamura and Shinsuke Uemura / Yomiuri Shimbun Staff Writers 2024年7月8日 20:00(日本時間) マニラ — 上川陽子外務大臣、木原稔防衛大臣、フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は月曜日、マニラで会談し、中国の海洋進出がますます積極的になっていることを踏まえ、安全保障協力を強化する意向を確認した。 会談の冒頭、上川外相は「法の支配に基づく国際秩序の維持・強化に向け、二国間の協力を強化していきたい」と述べた。木原外相は「日比関係は大統領と岸田文雄首相のリーダーシップの下、防衛協力・交流の面で大きく進展してきた」と付け加えた。 会談後、両者は自衛隊とフィリピン軍の共同訓練を円滑に進めるための相互アクセス協定(RAA)に署名した。 もっとニュース

トランプの副大統領候補決定が近づき、ヴァンス、ルビオ両氏が協議の中心に

0
ワシントンポスト / マリアンヌ・レヴァイン、ジョシュ・ドーシー 2024年7月8日 17時12分(日本時間) 事情に詳しい関係者によると、ドナルド・トランプ前大統領の陣営は、共和党全国大会初日の7月15日までに副大統領候補を発表することを目指しており、決定が近づくにつれ、陣営内の議論は主に最終候補者2人に集中している。 事情を知る関係者によると、トランプ氏はまだ自分の選択を明らかにしていないが、陣営内での議論はJ・D・バンス上院議員(オハイオ州共和党)とマルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州共和党)に絞られている。ノースダコタ州知事ダグ・バーグム氏も候補に挙がっており、事情を知る関係者によると、考えを変える癖のあるトランプ氏はつい先週まで非公式に他の候補者について協議していたという。この取材に応じた他の関係者と同様、関係者らは非公式な話し合いについて匿名を条件に語った。 トランプ氏は今週、2回の集会を予定している。1回は火曜日にマイアミで、もう1回は土曜日にペンシルバニア州バトラーで。トランプ氏は、党大会で副大統領候補を指名すると公言している。事情を知る2人の人物によると、党大会の慣例に従い、指名は7月15日に行われる予定。副大統領候補は7月17日に演説する予定だ。 元大統領の副大統領候補選びは、同氏の選挙運動で最も注目される決断の一つだ。トランプ氏は6月、副大統領候補は決めたが、まだ本人に伝えていないと述べていた。 「副大統領選びは大統領にとって非常に個人的な問題だ」とトランプ氏の盟友、リンジー・グラハム上院議員(サウスカロライナ州選出)は語った。「副大統領の仕事は基本的に大統領の政策を支持し、大統領の望むことを代弁することだ」 トランプ陣営はこれまで、少なくとも8人の候補者から審査書類を要求していた。バンス、ルビオ、バーグムに加え、陣営はティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)とトム・コットン上院議員(アーカンソー州選出、共和党)、エリーズ・ステファニック下院議員(ニューヨーク州選出、共和党)、バイロン・ドナルド下院議員(フロリダ州選出、共和党)、元住宅都市開発長官ベン・カーソンからも書類を要求した。 トランプ氏の決断は、統治と政治に大きな影響を及ぼす可能性がある。トランプ氏は78歳で、11月に勝利すれば任期が制限される。同氏は8年間共和党の有力者であり、明確な後継者はいない。また、その人物が副大統領候補になるかどうかも不明だ。トランプ氏は、2020年の選挙結果を覆そうとするのを拒否したマイク・ペンス副大統領と、1期目のペンス氏との対立を解消した。 「政権運営に不安があるなら、ダグ・バーグムが選択肢だ」と共和党戦略家のブラッド・トッド氏は語った。「何があろうとも勝つつもりで、党の方向性を決めようとしているなら、JD・ヴァンスが候補だ。選挙に勝つことに不安があるなら、マルコ・ルビオが候補だ」 この決定は、大統領選が流動的な時期に下された。バイデン大統領は討論会で何度も思考の流れが狂ったように見え、広く酷評されたため、その将来は不透明になっている。バイデン氏は選挙戦を続けると誓っているが、民主党員の間では辞退を求める声が増えており、党内にはハリス副大統領を潜在的な代替候補として支持する者もいる。 「トランプ大統領自身が述べているように、副大統領を選ぶ際の最重要基準は、素晴らしい大統領になれる強いリーダーであるかどうかだ」とトランプ陣営の上級顧問ブライアン・ヒューズ氏は声明で述べた。同氏は、誰が選ばれ、いつ選ばれるかはトランプ氏だけが知っていると付け加えた。 トランプ氏の側近数人は、ヴァンス氏を有力候補と評しているが、トランプ氏の顧問らは状況は流動的だと警告している。オハイオ州の共和党員で39歳の同氏の側近らは、同氏が大統領選にコミュニケーション能力をもたらすと主張し、保守系メディアと主流メディアの両方でインタビューに応じることに抵抗がないことを指摘している。同氏とトランプ氏は思想的に非常に近いと述べ、ピーター・ティール氏やデビッド・サックス氏などテック業界の寄付者とのつながりを指摘している。ヴァンス氏はサックス氏と6月にサンフランシスコでトランプ氏の資金集めイベントを企画した際に協力した。 トランプ氏は公にバンス氏を称賛し、同議員が自身を擁護するテレビ出演を宣伝してきた。副大統領選出プロセスに詳しい人物によると、バンス氏はCNNや日曜朝のニュース番組で「非常に良いパフォーマンス」を見せた。また、同プロセスに詳しい人物によると、同氏にはドナルド・トランプ・ジュニア氏やタッカー・カールソン氏など前大統領の周囲に数人の支持者がおり、カールソン氏はトランプ氏にバンス氏選出について話を聞いたことがあるという。 彼の支持者たちは、労働者階級の家庭で育ったという自身の経歴と、回想録「ヒルビリー・エレジー」の執筆による著名さとイェール大学ロースクールの学歴から、彼は労働者階級の有権者や寄付者とつながることができると主張する。また、彼らは彼が退役軍人で、大学進学前に海兵隊に勤務していたことを指摘する。(彼は副大統領を務める初の海兵隊退役軍人となる。) 「JD・ヴァンス氏は共和党の未来だ」とジム・バンクス下院議員(インディアナ州選出)は語った。「彼を副大統領候補にするのは大いに理由がある。なぜなら、ドナルド・トランプ氏が誰を副大統領に指名しても、4年後には大統領選に直結するからだ。この決断は、トランプ氏が2016年に下した決断とは大きく異なる」 しかし、バンス氏の共和党批判者の中には、同氏が以前トランプ氏を批判していたこと(同氏はかつて、前大統領はホワイトハウスに「不適格」だと書いていた)を指摘し、同氏が2022年に初めて上院議員に選出されたことを踏まえると、同氏の政府での経験はルビオ氏やバーグム氏よりも限られていると指摘する者もいる。 また、バンス氏はティム・ライアン下院議員(オハイオ州民主党)に6ポイント差で勝利したものの、マイク・デワイン知事の後ろ盾を得て選挙戦を戦い、選挙期間中は総選挙で十分に積極的に選挙運動をしなかったとの批判に直面したが、共和党員の中には、バンス氏が比較的苦戦したのは経験不足と激しい予備選挙のせいだと考える者もいる。また、トランプ氏の支持基盤以外にバンス氏がどのような追加有権者を獲得するのか疑問視する声もある。政界入りして以来、バンス氏はトランプ氏への強い忠誠心を示しており、トランプ氏の支持は上院予備選挙で重要な役割を果たした。 ルビオ氏の支持者たちは、このキューバ系アメリカ人上院議員は、トランプ氏が非白人有権者に浸透するのを助ける可能性があり、テレビ映えし、貴重な外交政策の経験があり、共和党の一部の寄付者から人気があると主張している。大統領の考えを知る人々によると、トランプ氏はルビオ氏を自身の政策の優れた伝達者と見ている。 トランプ氏とルビオ氏は2016年の共和党予備選で激しく対立し、トランプ氏はルビオ氏を「リトル・マルコ」と呼び、ルビオ氏は元大統領を「詐欺師」と呼んだが、トランプ氏が大統領だった間、特にラテンアメリカ諸国に対する米国の外交政策では、2人は緊密に協力していた。 ルビオ氏にとっての大きな障害は、彼とトランプ氏がフロリダ州の住民であるということだ。合衆国憲法修正第12条に基づき、トランプ氏と彼の副大統領候補がともに同じ州に住んでいる場合、フロリダ州の選挙人はその候補者に投票することができない。 バーグム氏は、共和党予備選ではほとんど影響力がなかったトランプ氏と親しい関係を築いてきた。ヴァンス氏と同様、バーグム氏もトランプ氏がポルノ女優への支払いに関する業務記録の偽造の罪で有罪判決を受けた口止め料裁判の際、ニューヨークを訪れた。バーグム氏自身も個人として裕福である。 バーグム氏は知事として、国内で最も厳しい中絶禁止法の一つに署名しており、トランプ氏がバーグム氏を選んだ場合、民主党はこれを強調する予定だ。 民主党はすでに、トランプ大統領の副大統領候補を幅広く攻撃し、彼らをトップ候補に密接に結びつけようとしており、民主党全国委員会はトランプ大統領の「MAGA副大統領選挙」に関するプレスリリースを定期的に電子メールで送っている。 先月、トランプ氏はペンシルベニア州で副大統領候補を選んだかどうか尋ねられた。 NBCニュースによると、トランプ氏は「私の考えではそうだ」と答えた。同氏は「党大会の直前に」自分の選択を発表する予定だと述べた。 「少し前になるかもしれないが、大会中にもなるかもしれない」とトランプ氏は語った。「素晴らしい人たちが集まるだろう」 もっとニュース

フランス選挙:左派の躍進で極右の台頭は予想外の打撃を受ける

0
ワシントン・ポスト紙 / リック・ノアック、アナベル・ティムシット、エミリー・ラウハラ、エリー・プティ 2024年7月8日 17時26分(日本時間) パリ – フランスの左派連合「新人民戦線」とエマニュエル・マクロン大統領の中道連合は日曜の議会選挙で極右派の勝利を阻止し、近年のフランス史上最大の政治的番狂わせの一つとなった。 この結果は、マリーヌ・ル・ペン氏のポピュリストで反移民を掲げる国民連合党にとって大きな敗北となった。同党は日曜日が、極端に過激なネオファシスト集団から主流の政治勢力へと変貌を遂げる最終段階となることを期待していた。 日曜日に多数投票したフランスの有権者は、第二次世界大戦以来初の極右政権の誕生を告げるどころか、予想外に1位と2位となった左派と中道派を後押しし、自国の議員たちを驚かせたようだ。 フランスは今後、政治麻痺と不確実性に直面する可能性があり、それは何カ月も続く可能性がある。左派も他のどの連合も、議会の強力な下院である国民議会で過半数を占めるのに必要な289議席を確保できなかった。 左派連合は少なくとも181議席を獲得し、マクロン氏のトゥゲザー連合は160議席以上を獲得した。 極右は第1回投票で3人に1人の支持を得て、大きくリードしていた。議席の絶対多数は手の届く範囲にあると見られ、一部の世論調査では極右がマクロン氏の連合より200議席多く獲得する可能性があると示唆されていた。 しかし日曜日、国民連合とその同盟は143議席を獲得し、3位となった。同党の選挙当夜イベントでは、歴史的な勝利となると期待して陽気な支持者たちが集まっていたが、選挙結果には衝撃の沈黙が広がった。活動家の中には涙を流す者もいたと観察者は語った。 一方、マクロン陣営は敗北を確信していたようで、公的な選挙政党を組織することすらしていなかった。 「『共和戦線』は予想をはるかに上回る成果を上げた」と政治リスクコンサルティング会社ユーラシア・グループの欧州担当マネージング・ディレクター、ムジタバ・ラーマン氏は語った。 国民連合の勝利の可能性は、この1週間で大幅に縮小した。極右派の勝利につながる票の分散を防ぐため、左派と中道派の候補者が200人以上の複数候補者による決選投票から自主的に撤退したためだ。 極右政権下で首相となるはずだった国民連合のジョーダン・バルデラ党首は日曜、「不名誉な同盟と危険な選挙制度」が同党の過半数獲得を阻んだだけでなく、民主的なプロセスを混乱させたと非難した。 「エマニュエル・マクロン大統領は、わが国の諸制度を故意に麻痺させることで、国を不確実性と不安定性へと導いただけでなく、今後長い間、フランス国民が日常的な問題に対する答えを得ることを妨げてきた」とバルデラ氏は述べた。 さて、重要な問題は、誰がそのチャンスをつかむことができるかということです。 極左政党「屈しないフランス」の党首ジャン=リュック・メランション氏は、自らを左派連合のスポークスマンと位置づけ、「政権を握る用意がある」と述べた。メランション氏はマクロン大統領に対し、左派連合に組閣を要請するよう求めた。 「共和国大統領とその連合の敗北は明らかに確認された。大統領は、この敗北を回避しようとせずに、頭を下げて認めなければならない」とメランション氏は述べた。 2027年まで大統領の座にとどまる可能性のあるマクロン氏にとって、議会で最大の連合または政党の党首に首相の座を提供するのは慣例となっている。しかし、政治研究者のアントワーヌ・ジャルダン氏は、左派連合は「比較的安定した政権を樹立するには弱すぎるようだ」と述べ、十分な同盟者を見つけるのに苦労するだろうと指摘した。 「極端派には多数派はない」とマクロン氏の退任首相ガブリエル・アタル氏は日曜夜の演説で述べた。 アタル氏は月曜日に辞意を表明するが、「共和党の伝統に従い、私の信条に従って」と述べた。しかし、パリ五輪開幕の数週間前には安定が必要だと示唆した。「我が国は前例のない政治状況にあり、数週間後には世界を迎える準備をしている」と同氏は述べた。「したがって、当然ながら、職務が要求する限り職務を続けるつもりだ」 マクロン氏は、新政権に向けた政治的妥協点が見つかるまでアタル氏に留任するよう要請する可能性がある。 極右を阻止するという共通目標を追求するためにごまかしてきた内部の意見の相違を克服できれば、左派には政権樹立の現実的なチャンスがあるかもしれない。 左派政党は選挙連合を形成するにあたり、選挙区ごとに候補者を1人ずつ擁立することで合意していた。しかし、長らくフランス政治を形作ってきた社会党を含む穏健左派の失望にもかかわらず、メランション氏の屈しないフランスは最も多くの候補者を擁立し、日曜日には左派政党の中で最多の議席を獲得した。 メランション氏を批判する人々は、同氏はあまりにも分裂的であるため、首相候補として推薦することはできないと述べている。同氏の提案する政策は非現実的で、穏健派の支持を得るには極端すぎる上、欧州連合との衝突を招くだろうと批判する人々もいる。また、メランション氏が党内で反ユダヤ感情を煽っていると批判する人々もいる。 投票前から同盟の結束は崩れつつあった。木曜日には左派で最もカリスマ性のある人物の一人であるフランソワ・ルファンがメランション氏と袂を分かった。 1週間前に反対派から政治的に死んだと宣言されたマクロン氏は、自身の功績を挽回するチャンスをもう一度得られるかもしれないと支持者は期待している。マクロン陣営は、元保守派大統領ニコラ・サルコジ氏の政党の残党と、メランション氏と左派連合を組む穏健左派議員らとともに、幅広い中道政権を樹立したいと考えているのかもしれない。 日曜の夜、フランスのテレビでは、マクロン大統領の早期総選挙という賭けが成功したかどうかについてトークショーの司会者やアナリストらの意見が対立したが、このような議論が存在すること自体が、ある種の復活の兆しかもしれない。 「フランスの選挙結果は、マクロン氏が早期総選挙を求めた決定が賭けではなく、戦略的な選択だったことを証明している」と、パリのHECビジネススクールで欧州連合法を教えるアルベルト・アレマノ教授は述べた。「次期政権の樹立をめぐる不確実性にもかかわらず、マクロン氏と彼の政党は依然として有力候補だ」 マクロン陣営が第2回投票で予想外の復活を遂げたのは大統領とはあまり関係がないと評価する者もいる。「マクロン氏は第2回投票で目立たなくなったため、地元で個性やルーツをアピールする候補者たちの戦略やアプローチが間違いなく有利になった」とアナリストのジャルダン氏は語った。 政治研究者のヴァンサン・マルティニー氏は、マクロン大統領の議会解散は「第五共和政で最も軽率な決定」として残るだろうと述べた。 マルティニ氏はマクロン氏を「国の運命をサイコロで賭けるギャンブラーで純粋な戦略家だ。彼は政治的多数派を殺した。トゥギャザーの候補者たちが持ちこたえているのは、左派の共和戦線のおかげである」と評した。 パリの北20マイルにあるポントワーズに住む57歳の失業者レジス・コレさんは、日曜日に左派に投票した。彼は、移民、治安の悪さ、礼儀の欠如をフランスの決定的な政治問題として挙げた。 「状況はますます悪化している」と彼は述べ、「マクロン氏と一緒に続けることはできない」と付け加えた。 しかし、フランスはかつてナチス占領下にあった歴史があり、彼にとって極右は選択肢ではなかった。「人々はドイツが何をしたかを忘れているようだ」と彼は語った。 ルペン氏はフランスの極右を改革し、人種差別や反ユダヤ主義との歴史的つながりを克服しようと努めてきた。同氏は同党の創設者の一人であり、ナチスのガス室を歴史の「一片」と呼ぶなどヘイトスピーチで繰り返し有罪判決を受けた父のジャンマリー・ルペン氏を党から排除した。 マリーヌ・ル・ペン氏はハマスによる10月7日の攻撃以来、自らをイスラエルの強力な擁護者と位置づけており、バルデラ氏は「ユダヤ教を信仰する同胞の盾」となることを誓った。 しかし、国民連合の候補者数十人が人種差別的、イスラム嫌悪的、反ユダヤ的発言をしたと非難されており、運動は指導者らが言うほど変わっていないという印象を強めている。 コンゴ系フランス人教授カジミール・バシアさん(60歳)は、国民連合の選挙勝利は「フランスの歴史の否定」になるだろうと語った。 「フランスはノルウェーやスウェーデンではない」と左派有権者は語った。「フランスは移民と人々の移動によって形作られている。フランス人の3分の1は外国にルーツを持つ」 しかし、日曜日の選挙は、フランスがますます二極化していることを示した。内務省は、極右派の勝利が暴力的な抗議行動を引き起こす可能性を予想し、3万人の警察官を配置したと述べた。 ジェラール・ダルマナン内務大臣は、マクロン大統領が先月早期選挙を宣言して以来、候補者や運動員51人が暴行を受け、約30人が逮捕されたと述べた。ダルマナン内務大臣はBFMTVのインタビューで、一部の襲撃は「極めて深刻」で入院が必要だったと述べ、襲撃は「あらゆる側」の候補者に影響を及ぼしたと指摘した。 もっとニュース

インフレ調整後の実質賃金指数は5月に26ヶ月連続で低下

0
時事通信 2024年7月8日 18:00(日本時間) 東京(時事通信) — 厚生労働省は月曜日、5月の実質賃金指数(物価調整後)が前年同月比1.4%低下し、過去最多の26カ月連続の低下となったと発表した。 賃金上昇率は依然としてインフレ率を上回ることができず、下落ペースは4月の1.2%から加速した。 正規・非正規を合わせた労働者一人当たりの名目賃金は5月平均29万7151円で、1.9%上昇した。このうち基本給を含む正規賃金は2.5%上昇し、31年ぶりの大幅な伸びとなった。これは主に、今年の春闘で合意された賃上げによるものだ。 一方、実質賃金指数の算出に使われる帰属家賃を除いた消費者物価指数は3.3%上昇し、2.9%の上昇を上回った。 平均名目賃金は、一般労働者で2.1%上昇の37万8,803円、パート労働者で3.2%上昇の10万8,511円となった。 労働者全体の一人当たり労働時間は平均で1.2%増加し、137.1時間となった。所定内労働時間は1.3%増加したが、残業時間は1.0%減少した。 もっとニュース