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AI搭載省エネエアコンの人気が高まっている。ユーザーの気分を推測し、自動的に温度を調整するものもある

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読売新聞
エアコンを生産する三菱電機静岡工場内(6月19日撮影)

より多くのエネルギーを節約できるAI(人工知能)システムを搭載したエアコンが消費者の間で人気を集めています。

エアコンは、基本的な冷暖房機能だけでは差別化が難しくなっており、メーカー各社は消費電力の少なさなどを訴求する動きが活発化している。

ルームエアコン「霧ヶ峰」シリーズを展開する三菱電機は、省エネ性能の高いAI搭載モデルの生産を増強している。

静岡にある同社の主力工場の責任者は「AIを活用した機能は、ユーザーの快適性や省エネに直結しており、他社との差別化がまだまだできる部分だ」と強調した。

三菱電機は、室内と屋外の温度差から建物の断熱性や気密性などを判断し、室温の変化を予測して運転を調整するAIシステムを一部機種に搭載している。

新機種は、夏場のエアコンの冷やしすぎを防ぐことで、従来機種に比べ起動時の消費電力を約8%削減します。

さらに三菱電機は、室内の人に触れることなく脈拍を計測できるセンサーを搭載し、そのデータをAIに与えてユーザーの気分を推測し、温度や風量をコントロールするモデルも増やしている。

パナソニックはこのほど、リモコンのボタンを押すだけで季節や気温に応じてAIが運転モードや室内の空気温度を自動で選択する機能をエアコンに導入した。

最新モデルには、AIがインターネットから気象情報を取得し、室内温度の変化を予測して運転を調整する機能も搭載されている。

一方、シャープは最新モデルに、家庭用太陽光発電システムとAIを連携させ、余剰電力量をAIが予測してエアコンの運転を調整する機能を採用した。

シャープによると、モデルケースでは余剰電力の有効活用により、従来モデルに比べて消費電力を最大約25%削減できるという。

5月の出荷は16%増加

日本電機工業会によると、5月のルームエアコンの国内出荷台数は98万6000台で、前年同月比16.1%増加した。

暑い日が続いた5月は、エアコンの出荷が4月の18.8%増に続き2カ月連続で高い伸びを記録した。

消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは「家庭内のエアコンは長時間使用されるもの。省エネ性能の高いAI搭載エアコンの人気は今後も続くとみられ、メーカー各社は今後、こうした商品に注力していくだろう」と指摘する。



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