日本の主要4島のうちの1つ、四国にある西日本の都市は、インバウンド観光ブームの中、宿泊施設不足の解消も含め、阿波踊り祭りを盛り上げようとしている。
徳島の夏の風物詩は100万人を超える観客をこの地域に呼び込むが、ホテル不足で観光客の宿泊が妨げられ、地元経済への影響は限定的となっている。
伝統的な民俗舞踊祭は日曜日に始まり、太平洋沿岸を走る南海トラフで巨大地震が発生する可能性があるという国内初の注意報を受けて警戒が続く中、木曜日まで続く。主催者は、大地震が発生した場合の避難場所を国民に知らせるなどの対策を講じた。
2023年8月に撮影されたファイル写真は、西日本の徳島で毎年開催される阿波踊りの開幕を示している。(共同)
昨年、このフェスティバルはプレミアム席をめぐる論争に見舞われた。主に富裕層の外国人観光客をターゲットに、1人20万円(1,360ドル)の高台席が販売されたが、後に建築基準法に違反していることが判明し、チケット代金の返還を迫られた。
徳島市によると、市内のホテルや旅館の客室数は今年8月5日時点で約4千室。「市内に宿泊する客は出張客が中心」とホテルグランドパレスの岡本慎一郎社長は話す。
市当局によると、阿波踊りの観客はホテルや旅館が集中する隣県の香川県高松市に宿泊する傾向があるという。
宿泊施設不足に対処するため、県は四つ星ホテルの建設を促進する補助金制度を立ち上げた。
日本は2024年に過去最高の3500万人の外国人観光客を迎えると予想されており、徳島県と市も新たなイベントを通じてより多くの観光客を誘致したいと考えている。
12月には、徳島県が主催する阿波踊りイベントで、ミッキーマウスなど東京ディズニーリゾートのキャラクターたちがJR徳島駅周辺の特別パレードに参加する。
政府の調査によると、徳島県は2022年度の宿泊施設の客室数が全国47都道府県中46位だった。2023年の宿泊者数も46位だった。
県幹部は「まずは徳島の魅力を知ってもらい、また来てほしい」と話す。