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巨大地震警報でホテルや旅館のキャンセル相次ぐ

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夏の行楽シーズンのピーク時に気象庁が巨大地震の危険を警告したことを受けて、中部・西日本の沿岸部にあるホテルや旅館では数百件の宿泊キャンセルが相次いでいる。

西日本の高知県にある旅館「山水園」は、気象庁が太平洋沿岸の南海トラフで大地震の危険性が高まっているとの初めての注意報を出した翌日の金曜日、約450人の宿泊客の予約がキャンセルされたと発表した。

旅館の担当者、鎌田和弘さんによると、予約をキャンセルした人の大半は旅行への不安を理由に挙げた。「気持ちは分かるが、厳しい状況だ」と鎌田さんは語った。

伊豆半島の先端にある静岡県下田市では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大33メートルの津波が襲来すると想定されており、計550人以上の宿泊予約がキャンセルになった。

愛媛県松山市の有名な道後温泉周辺の旅館協同組合の役員、奥村俊人氏は、来週木曜までの1週間で少なくとも1,000件のキャンセルが出ると予想していると語った。

奥村氏は「影響はしばらく続くと予想される」と述べた。

和歌山県の白浜では、有名な白い砂浜が閉鎖され、花火大会も中止となった。

県によると、あるホテルには宿泊の安全を尋ねる電話が殺到し、キャンセルが350件に上ったという。

地元観光協会の山下茂樹さんは「一年で最も観光客が多い時期に勧告が出たのは残念」と語った。

静岡県や三重県など、南海トラフ巨大地震の影響を受ける可能性のある他の地域でも海水浴場が閉鎖され、遊泳が禁止された。

一方、ユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に関する資料を展示する三重県の熊野古道センターは、高台にあるにもかかわらず、木曜まで休館することを決めた。

同センターの担当者は、施設が海に近く、建物につながる周辺道路が冠水することが予想されることから、南海トラフ注意報が発令された場合は閉鎖する計画をすでに立てていると述べた。


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