17歳の日本人、安楽空人はパリ五輪の栄光を目前にしていたが、惜しくも届かず、金曜日のスポーツクライミングのボルダリングとリードでイギリスのトビー・ロバーツが金メダルを獲得した。
オリンピック初出場の安楽選手は合計145.4点で銀メダルを獲得、19歳のロバーツ選手は155.2点で銀メダル、オーストリアのヤコブ・シューベルト選手は139.6点で3位となった。
安楽選手は、その日の早い時間に行われたボルダリングで69.3点を獲得し、アメリカのコリン・ダフィー選手の68.3点とロバーツ選手の63.1点を抑えてトップに立ち、8人による決勝戦の最後のリードクライマーとなった。
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリングとリード決勝のリードラウンドに出場する日本の安楽空人選手。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われる。(共同)==共同
高さ約15メートルの壁の頂上に向かうにつれ、最も近いライバルたちを上回る得点を挙げなければならないというプレッシャーと疲労が蓄積していった。
彼は転んだとき、自分が何位で終わったのか分からなかった。
「表彰台に上がることが最低限の目標でした」と安楽選手は語った。「ボルダリングの後はほぼ同点だったので、リードした方が勝つはずでした。金メダルを取りたかったので残念です。」
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリング&リード決勝のリードラウンドで、日本の安楽空斗選手が壁から転落する。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われた。(共同)==共同
「ボルダリングのあと少し疲れましたが、リードセクションではもっとうまくできたと思います。体がスムーズに動かなかったんです。」
2023年ワールドカップのボルダリングとリード両方でランキング首位の安楽選手は、リード種目で金メダルにあと数ホールドのところで敗退し、ロバーツ選手が92.1点を出したのに続いて76.1点を獲得した。ボルダリングとリードの両方で3位に入り、初のオリンピックで金メダルを獲得したロバーツ選手にとって、一貫性が鍵となった。
「(リード)ルートはとても良かった。本当に楽しかった。本当に『持久力』が試された」とロバーツは語った。「特に難しい部分はなく、それが私の得意なルートで、本当にいい勝負ができる。リードルートの前は間違いなく緊張していたので、落ち着いていい演技ができてよかった」
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリングとリード競技終了後、銀メダリストの安楽空人(左)が金メダリストのイギリス人トビー・ロバーツと抱き合う。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われた。(共同)==共同
金メダルを目指して登る安楽選手を見て、ロバーツ選手は「その時点で、少なくとも銀メダルを獲得したと分かっていたので、とにかく彼を見ているだけで本当に嬉しかった。その後、自分がオリンピックチャンピオンになったと実感し、ただただ、すごい、言葉が出ない」と語った。
このメダルは、東京オリンピックのスポーツクライミング女子複合で野中美穂選手が銅メダルの野口啓代選手を抑えて銀メダルを獲得して以来、日本にとってオリンピックでのスポーツクライミングでの3個目のメダルとなった。
森愛選手は、土曜日に予定されている女子ボルダリングとリード決勝で、この競技における日本初の金メダル獲得を目指す。スポーツクライミングは3年前の東京オリンピックでデビューした。
パリ五輪スポーツクライミング男子ボルダリングとリードで銀メダルを獲得した日本の安楽空人選手。2024年8月9日、パリ近郊ル・ブルジェのル・ブルジェ・スポーツクライミング競技場で行われた。(共同)==共同
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