ロイター
2024年5月30日 17時11分
ワシントン(ロイター) — 天文学者たちは何年もの間、太陽系の外に大気を持つ岩石惑星を探してきた。大気は生命が存在する可能性に不可欠な特性だと考えられている。そしてついに、彼らはその惑星を発見したようだ。しかし、表面が溶岩で覆われていると思われるこの地獄のような惑星には、居住可能性の望みはない。
研究者らは5月8日、この惑星は「スーパーアース」、つまり地球よりかなり大きいが海王星よりは小さい岩石惑星であり、太陽より暗くわずかに質量の小さい恒星に危険なほど接近して公転しており、約18時間ごとに急速に公転していると発表した。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載された2つの機器を使用した赤外線観測により、居住に適さないとはいえ相当量の大気が存在することが示され、おそらく広大なマグマの海から放出されるガスによって継続的に補充されているものと考えられる。
「大気は二酸化炭素や一酸化炭素に富んでいる可能性が高いが、水蒸気や二酸化硫黄など他のガスも含まれている可能性がある。現在の観測では大気の正確な組成を特定することはできない」と、ネイチャー誌に掲載された研究論文の筆頭著者で、NASAジェット推進研究所とカリフォルニア工科大学の惑星科学者、レンユ・フー氏は述べた。
ウェッブのデータでは大気の厚さも明らかにされていない。胡氏は、大気の厚さは地球と同じくらいか、あるいは太陽系で最も有毒な大気が濃い金星よりも厚い可能性もあると述べた。
55 Cancri e または Janssen と呼ばれるこの惑星は、質量が地球の約 8.8 倍で、直径は地球の約 2 倍です。太陽系の最も内側の惑星である水星と太陽の間の距離の 25 分の 1 の距離で主星を周回しています。そのため、表面温度は約 1,725 度です。
「確かに、これは知られている中で最も高温の岩石惑星の一つだ」と、スイスのベルン大学宇宙居住センターの天体物理学者で研究共著者のブリス=オリビエ・デモリー氏は、太陽系外惑星という用語を使って語った。「我々の銀河系には、休暇を過ごすのにもっと良い場所があるだろう」
この惑星はおそらく潮汐ロックされている。つまり、恒星に常に同じ面を向けているということだ。ちょうど月が地球に向いているのと同じだ。この惑星は、地球から約 41 光年離れた天の川銀河の蟹座に位置している。1 光年は光が 1...