日本最大の電力会社JERAは水曜日、燃料価格調整メカニズムの時間差効果による利益減少で4~6月期の純利益がほぼ半減したと発表した。武豊石炭火力発電所が停止したままであるにもかかわらず、年間見通しは据え置いた。
愛知県にある出力1,070メガワット(MW)の武豊発電所は、1月31日に火災に見舞われて以来、閉鎖されている。
東京電力と中部電力が共同所有する非上場企業であるJERAは、4~6月期の利益が前年同期比48%減の934億円(6億1900万ドル)だったと発表した。
利益の減少は、燃料価格の変化が販売価格に遅れて反映されるタイムラグゲインの減少の影響を示しており、この四半期の利益は前年同期の1553億円から203億円に縮小した。
日本最大の液化天然ガス(LNG)購入者であるJERAは、LNGと燃料炭の調達における競争力の向上により、タイムラグの影響を除いた利益が前年の231億円から730億円に増加したと発表した。
「当社は常に燃料をより安く購入するよう努力しているが、昨年は石炭価格を固定しようとした取引が裏目に出た。今年は改善した」とJERA執行役員の前川尚弘氏は記者会見で語った。
武豊工場の再開時期について尋ねられると、前川氏はまだ日程は決まっていないと述べた。
武豊原発の操業停止は、LNGなどの代替燃料の使用により通年で数百億円のマイナス影響が出ると予想されるが、この見積もりは年間見通しに織り込まれていると彼は述べた。
JERAは2025年3月期の年間利益2000億円の予想を維持した。