イスラエル・ハマス戦争：イスラエル支配下のゴラン高原の町へのロケット弾攻撃で少なくとも10人が死亡。ネタニヤフ首相は急いで帰国

イスラエル、テルアビブ — イスラエルは、土曜日にイスラエルが支配するゴラン高原のサッカー場がロケット弾攻撃を受け、少なくとも10人が死亡、子供を含む数人が負傷したと発表した。その数時間前、イスラエルはレバノン南部でヒズボラ武装組織のメンバー3人を空爆で殺害した。

この攻撃は、昨年10月に両国間の戦闘が勃発して以来、イスラエルを標的とした攻撃としては最悪の犠牲者を出し、同地域でのより広範囲な紛争の恐れが高まった。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は米国からできるだけ早く帰国すると首相官邸は発表した。

ヒズボラは、イスラエルによるレバノンの村への攻撃への報復としてゴラン高原の軍事基地を攻撃したと発表した。

ヒズボラのモハメド・アフィフ報道官はAP通信に対し、同組織は「マジダル・シャムスへの攻撃を断固として否定する」と語った。

ダニエル・ハガリ報道官は記者団に対し、「ヒズボラは嘘をついている」と主張した。死亡した10人は全員10歳から20歳で、負傷者は20人以上いると述べた。

イスラエル軍は土曜日の声明で、同軍が保有する情報によれば「マジダル・シャムスに向けたロケット弾発射はヒズボラのテロ組織によって実行された」と述べた。

「今夜早朝、マジダル・シャムスのサッカー場でロケット弾が発射され、子供を含む多数の民間人が犠牲になったが、その背後にはヒズボラのテロ組織がいる」と声明は述べた。

イスラエルのマゲン・ダビド・アドム救急医療サービスは当初、負傷者は11人、うち9人が重体で、年齢は10歳から20歳だと報告した。イスラエル国営放送のカンは、マジダル・シャムス町のサッカー場から担架で救急車に運ばれる人々の映像を放映した。

「これはサッカー場にいた子供たちだ」と地元議会の議長、ベニ・ベン・ムブチャール氏はイスラエルのチャンネル12に語った。「今日は一線を越えた」と同氏は述べ、イスラエルの指導者らにヒズボラの最高司令官らを標的にするよう求めた。

イスラエル軍は、レバノンからこの地域に向かって飛来した弾丸1発が確認されたと発表し、負傷者の避難にイスラエル国防軍と協力中だと付け加えた。チャンネル12は、町の谷の一つで起きた大規模な爆発の映像を放映した。

ヒズボラは声明で、ゴラン高原のイスラエル軍基地にカチューシャロケット弾を発射したのは、イスラエルが南レバノンの村々を空爆したことへの報復だと述べた。同組織は先に、土曜日にメンバー3人が死亡したと発表しているが、場所は明らかにしていない。イスラエル軍は、空軍が国境の村クファル・キラにあるヒズボラの武器庫を標的とし、当時は武装勢力が中にいたと付け加えた。

イスラエルは1967年の中東戦争中にシリアからゴラン高原を奪取し、その後1981年に併合した。

10月7日のハマスの奇襲攻撃で約1,200人が死亡、250人が人質に取られて以来、イスラエルとヒズボラはガザでの戦争が始まって以来、ほぼ毎日銃撃戦を繰り広げている。イスラエルは攻撃を開始し、地元保健当局によると、これまでに39,000人以上が死亡、ガザ地区住民の80%以上が避難を余儀なくされ、ガザ地区で人道的災害を引き起こした。

過去数週間にわたり、レバノンとイスラエルの国境沿いでの銃撃戦は、イスラエルの空爆と、国境からさらに遠く離れた場所でのヒズボラによるロケット弾やドローンによる攻撃で激化している。

10月初旬以来、レバノンでのイスラエルの空爆により、ヒズボラの構成員を中心に450人以上が死亡したが、民間人や非戦闘員も約90人死亡した。イスラエル側では、土曜日までに兵士21人と民間人13人が死亡していた。

AP通信のバセム・ムルー記者がベイルートから報告した。