2024年7月22日 17時57分(日本時間)
パリ(ロイター) – 欧州連合(EU)外相らは、ハンガリーのオルバーン・ビクトル首相のロシアと中国への訪問と、ウクライナにおけるEUの役割に関するハンガリーの立場にどう対応するかを検討する予定だと、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務政策上級代表が月曜日に明らかにした。
ハンガリーは7月に6カ月間の輪番制議長国となり、EU加盟国の誰も知らなかった、あるいはハンガリーにそうするように指示していなかったにもかかわらず、ほぼ即座に「平和ミッション」と称してモスクワと北京を訪問した。
彼はまた、NATO首脳会議を早めに切り上げてドナルド・トランプ前米大統領と会談した。オルバーン氏の外相はそれ以来、ウクライナにおけるEUの役割に疑問を呈している。
「何が起こったのか、ハンガリー政府がどのような立場を取っているのかを議論する」とボレル氏は述べ、それらを「受け入れられない」ものだと述べた。
一部の加盟国は、EUがブダペストに対してより強硬な姿勢を示すことを望んでいる。
8月末にブダペストで開催される非公式会合への閣僚の出席をボイコットしたり規模を縮小したりする案もあるが、その有用性については各国間で意見が分かれている。
ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相はブリュッセル到着後、記者団に対し、ボレル氏は閣僚らにとってEUの外交政策を代表しており、「エゴトリップ」が多くの人を苛立たせたのは驚くことではないと語った。
ルクセンブルクのザビエル・ベッテル外相は、ブダペストとの対話を継続することが重要だと述べ、8月末の非公式会合に出席すると述べた。
「ダイアログを無視したり選択しなかったりするのは間違いだ」と彼は言った。
ウクライナに対する西側諸国の軍事援助を批判し、EU首脳の中でプーチン大統領と最も良好な関係にあるオルバーン氏は、ウクライナへの軍事援助の決定を繰り返し延期してきた。
ハンガリーのペーター・シーヤルトー外相は月曜日の会合を前にソーシャルメディアへの投稿でEUを批判した。
「ここ数週間、ブリュッセルの外務官僚や一部のEU諸国の指導者らは、自国の失敗した戦略に対する不満や嫉妬、暴露から、われわれの平和活動に対して歯ぎしりをしてきた」と述べ、今回の訪問がさらなる外交への扉を開いたと付け加えた。
「ブリュッセルや欧州の友人たちから得られるのは、子供じみた座り込みボイコットと口先だけの応酬だけだ」と彼は語った。