2024年7月19日午前6時(日本時間)
2019年7月に京都アニメーションのスタジオで発生した放火事件で36人が死亡する衝撃的な事件から5年が経ち、犠牲者追悼式が木曜日に行われた。
式典は京都市内のアニメ制作会社の第1スタジオ跡地で開かれ、犠牲者の遺族や同僚ら144人が参列した。
式典は非公開で、現場に設置されたテント内で行われた。京都アニメーションによると、出席者は5年前の襲撃が起きた午前10時35分に黙祷を捧げたという。
同社の八田英明社長は「残していただいた想いを胸に、これからも作品を作り続けていきたい」と話した。
第1スタジオは20年4月に解体され、跡地は空き地となっていた。京都アニメーションは新社屋を建設する計画で、敷地内に民間の慰霊碑を建てる可能性もある。
日曜には、同社の本社がある京都府宇治市に悲劇をしのぶ記念碑が完成し、同日朝から多くのファンが訪れた。
放火事件は2019年7月18日の朝に発生。青葉真司容疑者(46歳)は36人を殺害し32人に重軽傷を負わせたとして、殺人や殺人未遂など5つの罪で起訴された。
京都地裁は今年1月、検察側の求刑に基づき、青葉被告に死刑判決を下した。青葉被告は判決を不服として大阪高等裁判所に控訴しており、来年、同裁判所で審理が行われる予定だ。