2024年7月18日 13時30分(日本時間)
NECは、国内の従業員2万人を対象に顔認証を使ったデジタルIDシステムを導入すると発表した。
本社への入退社はもちろん、社内の食堂や売店での決済にもご利用いただけます。
従来のIDカードに比べ、デジタル化により紛失リスクが大幅に軽減され、物理的なカードの印刷・配布も不要となる。NECは、この新たな取り組みを通じて労働環境の改善につなげたい考えだ。
新IDシステムによる本社へのアクセスは勤務管理システムと連動し、タイムカードの代わりとなる。また、顔認証により、オフィス内の複合機やロッカーへのアクセスも可能となる。
デジタルIDシステムは外部サービスとの連携も可能で、NECでは初の試みとして、障がい者手帳代わりに使えるスマートフォンアプリ「ミライロID」と連携し、アプリ利用者が社内食堂で障がい者割引を受けられるようにする予定だ。
4月から一部機能が導入され、夏までに物理的なカードが不要な環境が整う予定だが、希望者は引き続きカードの利用が可能となる。
NECは、先進技術をいち早く取り入れる「クライアントゼロ」を標榜し、積極的に業務に取り入れている。今後は、IDシステムを本社以外にも展開し、新たなサービスとして他社への販売も検討していく予定だ。