2024年7月15日 15時22分(日本時間)
東京(時事通信) – 日本大学重量挙げ部の幹部が、部員から入学金などを不正に徴収し、その大半を横領していたことが分かったと、同大学が発表した。
大学は別の事件の調査中にこの不正行為を発見した。
同庁は、幹部に対する刑事告訴など法的措置を検討しながら、被害総額の確認作業を急いでいる。
日本大学では、アメリカンフットボール部の危険タックルや薬物スキャンダル、元役員らによる背任事件など、一連の問題が続いた後に起きたが、同大学はこれらの問題を受けて改革を進めてきた。
同大によると、ウエイトリフティング部の幹部は、授業料の一部または全部が免除されている同部1年生の特待生に対し、免除は2年生から始まると保護者に虚偽の説明をして、入学金と授業料の全額を徴収していた。
職員は昨年まで10年間不正行為に携わり、不正に集めた金の大半を私的に流用していた。
当該職員は大学の調査に対し不正行為を認めた。
同大学は「被害に遭った学生とその保護者に深くお詫び申し上げます」と述べ、事件に関して学生側に非はないため、重量挙げ部の活動継続を認めるとした。