2024年7月12日 18時15分(日本時間)
7月12日(ロイター) – 市場調査会社ローモーションによると、電気自動車とプラグインハイブリッド車の世界販売台数は、中国の成長に牽引され、6月に前年同月比13%増加したが、欧州では減少した。
ロー・モーションのデータマネージャー、チャールズ・レスター氏はロイター通信に対し、電気自動車の普及とBYD 002594.SZ の好調な販売が今年上半期のPHEVの国内市場シェア拡大に貢献し、中国が全体の60%以上を占めたと語った。
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レスター氏は、7月のPHEVの世界販売台数は140万台に達し、そのうち86万台は中国で前年比25%増加したと述べた。
欧州では月間販売台数が7%減の30万台となり、フィンランド、アイルランド、オランダが減少の主因となった一方、イタリアでは政府のインセンティブ導入により34%の増加を記録したと同氏は付け加えた。
米国とカナダでは同月のPHEV販売台数が6%増の14万台となった。
レスター氏は、BYDの販売がブラジルで急増し、2023年6月から3倍以上の数字に貢献したと付け加えた。
重要な引用
「全体的な見通しとしては、2024年は業界に期待されていたような野心的な成長は見られず、今年の電気自動車販売台数予想を5%引き下げて1660万台とした」とレスター氏は声明で述べた。
「地域間の格差は非常に顕著だ」と彼は付け加えた。
コンテクスト
電気自動車の販売需要は、ここ数年で劇的に増加した後、消費者がより手頃なモデルの市場投入を待ち、ハイブリッド車の代替品を選ぶようになったため、ここ数カ月は冷え込んでいる。
EU当局者らによると、EUは先週、中国製電気自動車の輸入に最大37.6%の関税を課し、ブリュッセルにとって過去最大の貿易問題で北京との緊張が高まった。