ホーム Fuji 富士山、登山開始から2日以内に登山者3人死亡。警察とガイドが登山者に十分な準備と賢明な判断を呼びかけ

富士山、登山開始から2日以内に登山者3人死亡。警察とガイドが登山者に十分な準備と賢明な判断を呼びかけ

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読売新聞
水曜日の午後、悪天候の中、登山家たちは富士山の山頂に向かった。

静岡 — 富士山の富士宮、須走、御殿場の各登山道が水曜日に開通して以来、わずか2日間で静岡県側の登山道で死亡事故が相次いでいる。

木曜午後6時時点で3人の死亡が確認された。対照的に、過去5シーズンの死者数はいずれも0人から2人の間だった。

地元警察は登山者に対し、登山するかどうかを決める際には気象状況や体力を考慮し、賢明な選択をするよう呼びかけている。

静岡県警によると、水曜日の午後2時5分頃、富士山の山頂である剣ヶ峰付近の登山者から、誰かが転落したとの緊急通報があったという。

登山道から外れた場所で高齢男性が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。県警は転落原因を調べている。

水曜日の夕方、東京都狛江市の77歳の男性が御殿場ルートで意識不明の状態で発見され、翌日死亡が確認された。また、木曜日の早朝には高齢男性が富士宮ルートで倒れているのが発見され、その後死亡が確認された。両死因は現在調査中である。

同じ道で、狛江市出身の29歳の女性が低体温症を発症したとみられ、水曜日に救助された。

須走口ルート沿いの山小屋のオーナーによると、両日とも雨が降り、風が強く、時々霧が出ていたという。

「富士山は観光ではなく登山の山なので、初めて登る人は無理をしないほうがいいですよ」とオーナーは言う。

万全の準備を整える

県警地域警察課によると、今シーズンの富士山での事故犠牲者数はパンデミック前の水準に戻った。過去5年間、シーズン中の死亡事故は0~2件で、開山後2日間で3人が死亡するのは「異例」だと同課は述べた。山頂付近の悪天候が影響した可能性があると同課は考えている。

同課は、登山者は迷子や事故に遭わないよう、暖かい服装と登山専用の靴、懐中電灯、スマートフォンの充電器などをしっかり装備する必要があるとしている。また、夜間は登山をせず、山小屋で休むよう呼びかけている。

悪天候での登山は事故や遭難のリスクが高まり、また、トラブルに遭遇した人の救助にも時間がかかります。

「富士山に登るために遠方から訪れる観光客は多い。しかし、天候をチェックし、必要なら登らないという選択をすることが常に重要だ」と警察関係者は語った。

風速20m/s以上

「条件が良いときにだけ登るのが鉄則だ」と日本山岳ガイド協会理事長の竹川俊治氏は言う。

7月前半は梅雨の影響で富士山は荒れた日が多く、標高が高くなるにつれて気温が下がり風が強くなるという。場所によっては風速が秒速25メートルに達することもあるという。

「富士山は日本一高い山なので、とても特別な山です。天候は変わりやすく、環境は想像もできないほど変化することがあります」と竹川さんは言う。「天候や自分の体力や体調を考慮して、登るかどうかを決めることが大切です」



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