2024年7月9日 14時04分(日本時間)
日曜日に行われた東京都知事選の選挙期間中、多くの異例の展開が見られた。過去最多の56人が立候補し、2期4年にわたり都知事を務めてきた現職の小池百合子知事が続投した。
NHK党と関連団体は24人の候補者を立て、ポスター掲示権を第三者に有料で譲渡した。選挙掲示板には候補者と無関係なポスターが多数貼られていた。
小池氏は公務優先の戦略を貫き、街頭演説では知事としての実績を強調。自身そっくりのAIキャスター「AIゆりこ」の動画をSNSで公開するなど、若い世代へのアピールに努めた。
首都には慢性的な出生率の低さや、首都直下型地震への備え強化など、取り組むべき課題が山積している。「改革を加速します」と小池都知事は述べた。
小池氏は選挙戦を振り返り、街頭演説中に脅迫や野次を受けたと語った。「経験したことのない選挙だった」と小池氏は語った。「混乱を起こす者が選挙で得をしていいのか。さまざまな観点から議論する必要がある」
広島県安芸高田市の元市長、石丸真治氏(41)が次点だった。日曜夜に小池氏の勝利予想が発表されると、石丸氏は「できることはすべてやったと自信を持って言える」と語った。石丸氏は街頭演説や自己紹介、政治的立場の説明を通じて知名度を上げることに多くの時間を費やした。こうした活動はソーシャルメディアを通じて若者や支持政党のない有権者の間で広まった。
元参院議員の蓮舫氏(56)は3位に終わった。「力不足でした。大変申し訳なく思っています」と蓮舫氏は語った。