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アニメ背景の文楽が米国ツアーに出発、5都市で9公演

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読売新聞
非常に精細なアニメーション背景を特徴とする文楽人形劇「曽根崎心中」の一場面が、3月に東京・有楽町の有楽町よみうりホールで上演された。

有名な文楽人形劇の劇的な場面をアニメーションの背景で華やかに演出し、9月と10月に米国の5都市で上演される。

日本の伝統芸能と現代のクールジャパンの要素を融合させたこの公演は、3月に東京で初演され、特に外国人観光客の間で大好評を博した。国立劇場は、より多くの観光客に日本を訪れてもらうために、今回のツアーを企画・制作した。文楽は海外の多くの国で絶大な人気を誇っているが、同劇場は新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外公演ができていなかった。今回のツアーは、同劇場にとって5年ぶりの海外公演となる。

公演では、18世紀初頭の文楽の名作『曽根崎心中』のクライマックスシーン「天神の森」が取り上げられる。上演時間は約30分で、醤油屋の徳兵衛と遊女お初が大阪の森をさまよい、やがて互いの命を奪い合うという物語が展開される。緑豊かな森や星空を描いた幻想的で精緻な背景画は、『となりのトトロ』や『もののけ姫』などスタジオジブリ作品の背景美術を手掛けたことで知られる男鹿和雄氏が手掛けた。

9公演のツアーは9月28日から10月12日まで、ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンなど5都市で行われる。各公演では人形が梯子を登る「伊達娘恋の火の見櫓の場面」も上演される。英語の解説も付く。



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