2024年7月3日 13:20 JST(17:30 JST更新)
日本銀行は水曜日、20年ぶりに新しいデザインの紙幣を金融機関に配布し始めた。
新紙幣は準備が整い次第、金融機関の窓口やATMで購入可能となる。
水曜日の午前8時過ぎ、東京・中央区の日銀本店では、職員らに「新日銀券の発行を開始」するよう指示する中、高さ1メートルの紙幣の山が警備車両に積み込まれた。
上田一夫日銀総裁は「新紙幣が広く国民に流通し、経済の車軸を滑らかにすることを期待している」と述べた。
新1万円札には「日本資本主義の父」として知られる渋沢栄一が描かれ、新5千円札には日本の女子高等教育の先駆者である津田梅子の肖像が描かれている。新1千円札の肖像は細菌学者の北里柴三郎である。
紙幣の刷新に伴い、高度な偽造防止技術が導入されました。これには、さまざまな角度から見ると紙幣の肖像画が回転するように見える一種の 3D ホログラム技術が含まれます。
国立印刷局は2025年3月末までに約75億枚の紙幣を日銀本店や支店に納入する予定だ。
岸田文雄首相は水曜午前、紙幣の発行状況を視察するため本店を訪れた。
その後、上田氏とともに記者会見に臨み、「新紙幣は新しい時代にふさわしいもの。国民に受け入れられ、経済が活性化することを期待したい」と述べた。
一部の金融機関では水曜日から取り扱いが始まったが、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクグループは、原則木曜日以降に支店で取り扱いを始めると発表した。
故郷の祝賀
1万円札の肖像が福沢諭吉から渋沢に変更されたことを記念する式典が水曜日の朝、東京証券取引所で行われた。
このイベントは、福沢諭吉と渋沢栄一の故郷である大分県中津市と埼玉県深谷市が主催した。
市長らは、釜のような器に各市の地酒を混ぜ、2つの杯に注いで一緒に飲んだ。その後、福澤と渋沢の精神を唱え、鐘を鳴らして日本経済の繁栄を祈った。
深谷市では、火曜夜から市の中心部でカウントダウンイベントが行われ、市民ら300人以上が新1万円札の発行を祝った。午前0時を告げるとともに、新札の発行を祝う歓声が上がり、伝統的な飾り玉が割られた。
新五千円札の肖像画に描かれている津田氏は、津田塾大学の前身である津田塾大学の創設者である。
同大は18日、渋谷区の千駄ヶ谷キャンパスに隣接する東京体育館で記念講演会を開き、高橋裕子学長がサッカー元日本女子代表の岩渕真奈さん(31)らと国際舞台での女性の活躍などについて意見を交わした。
北里さんの出身地である熊本県小国町では、観光地や国道沿いに新千円札の額面を描いた旗が掲げられた。
町ではこの機会を有効活用しようと、新千円札を模したラベルの純米酒や、新千円札の焼き印が押された米菓など関連商品を販売している。