2024年7月3日 15時44分(日本時間)
沖縄県議会は、県に全く知らされていなかった沖縄県内の米兵による一連の性的暴行事件を受け、日米両政府に提出する意見書と抗議決議案の草案をまとめた。
読売新聞が火曜日に入手した草案は、被害者への謝罪、再発防止策の提示、県や関係市町村との早期の情報共有などを求めている。
議会の月曜日の特別委員会では、嘉手納基地の米軍空軍兵とキャンプ・シュワブの海兵隊兵による性的犯罪が最近発覚したほか、県警が昨年以来3件の暴力的な性的暴行事件を摘発していることが明らかにされた。いずれも県に報告されていなかった。
草案には、次々と発覚した一連の暴行事件が「県民の怒りを買っている」と記されている。
日本政府に提出する意見書案では、被害者のプライバシーを守りながら、迅速に通報できるよう米側と連携することを求めている。米政府や軍に提出する抗議決議案では、夜間外出禁止令の施行など、再発防止に向けた具体的かつ実効的な措置を求めている。
特別委員会は木曜日に草案を最終決定し、来週水曜日の議会本会議で可決することを望んでいる。