2024年7月2日 12時35分(日本時間)
東京(ロイター) – 日本の日経平均株価は火曜日、円安が進む中、日本銀行(BOJ)が近い将来再び金利を引き上げる可能性があるとの見方から金融セクターの株が上昇し、上昇した。
日経平均株価は正午までに0.38%上昇し、39,780.58となった。
一方、東証株価指数は0.78%上昇の2846.21となり、今年の最高値を更新した。
月曜日に円が約38年ぶりの安値に下落したことで、市場の注目は、日銀が今月下旬に円安抑制のために利上げするかどうかに再び集まっている。
保険会社は2.7%上昇し、東京証券取引所の33業種の中で午前の取引で最大の上昇率を記録した。銀行も2.2%上昇し、トップに近づいた。
投資家らは、企業が設備投資を増やす計画があり、今後数年間はインフレ率が中央銀行の目標である2%付近で推移すると予測していることを示した、注目されている日銀短観調査の好材料にも改めて注目しているのかもしれない。
T&Dアセットマネジメントのチーフストラテジスト兼ファンドマネージャーの浪岡宏氏は「前場は株式市場がそれほど反応しなかったが、内容はポジティブだった」と語った。
「少し時間はかかったが、日本の株式市場を懸念させる国内外の経済指標が改善していると投資家が判断したことで、(市場の雰囲気は)変化した」
個別銘柄では、大手ファーストリテイリングが0.7%上昇し、日経平均株価に最も大きな押し上げ効果をもたらした。
製薬会社の第一三共は3.8%上昇し、中外製薬は1.9%上昇した。
T&Dホールディングスは3.8%上昇し、金融セクター企業の中で最大の上昇率となった。
海運業を主力とする川崎汽船は6.1%上昇し、日経平均株価で最大の値上がり銘柄となった。