ホーム Fuji 日本で松本サリン事件30周年に訓練実施。市内のオウム真理教襲撃で8人死亡、600人負傷

日本で松本サリン事件30周年に訓練実施。市内のオウム真理教襲撃で8人死亡、600人負傷

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長野県松本市 — オウム真理教が同市でサリンを使用した事件からちょうど30年となる木曜日、長野県松本市で猛毒の神経ガスであるサリンを使ったテロ攻撃への対応を模擬した訓練が行われた。

1994年の襲撃現場に急行した緊急対応チームのメンバーだった中村淳氏も、この訓練に参加した一人だ。中村氏は現在、同市吉川消防署の署長を務めている。同署は訓練で中心的な役割を果たし、松本地方消防局の特別災害対策チームの本拠地となっている。

この訓練は、屋内イベントで何らかの液体が地面に飛び散り、数人が倒れたというシナリオを想定して行われた。

「『予想外のこと』を予想外のままにしてはいけない」と57歳の中村さんは言う。

1994年6月27日夕方から翌朝5時過ぎまで、中村氏を含めた警視庁職員93名がサリン事件の対応に当たった。この事件で8名が死亡、約600名が負傷した。

中村さんは事件後約1週間、瞳孔が収縮して視界が暗くなる縮瞳の症状も出た。消防隊員12人がサリンの影響を受けたことが確認された。集団健康被害の原因はすぐには特定できず、初期対応者は適切な装備をしていなかった。

木曜日の訓練には10の消防署から約60人の隊員が参加した。防護服を着た隊員は負傷者を救助し、液体をビニール袋に封印し、このような事態への対応のその他の手順を確認した。

「この地域の閑静な住宅街で、世界でも類を見ない事件が発生した」と中村氏は述べた。「このような事件に対処する部隊は整っているが、油断はできない。考えられる限りのことをするつもりだ」



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