2024年6月27日 17時11分
ワシントン — 米国とフィリピンの両政府は、7月下旬にマニラで2プラス2の外務・防衛閣僚会合を開催する交渉に入ったことがわかった。
関係筋によると、両国は機密性の高い情報を交換するため、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結する予定だ。
南シナ海でフィリピンに対して危険な行動を取っている中国に対抗し、両国の安全保障協力を強化するのが狙いだ。
フィリピンが実効支配するセカンド・トーマス礁周辺では、中国海警局の船舶が繰り返し放水したりフィリピン船舶と衝突したりしており、対立が激化している。
6月17日、中国海警局の船舶がフィリピン海軍の艦艇と衝突し、海軍の隊員1人が重傷を負った。
米国はフィリピンの同盟国として同国防衛に協力する義務があり、中国の行動が両国の軍隊間の衝突につながることを警戒している。米国はフィリピンへの関与を強めることで中国を牽制したい考えだと関係者は語った。
予定されている2プラス2会合には、米国からアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官、フィリピンからエンリケ・マナロ外務長官とジルベルト・テオドロ国防長官が出席する予定。関係筋によると、両国は共同声明の発表を検討している。
フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領も、自国とワシントンの関係を強化したいと考えていると関係者らは語った。