2024年6月23日 17時25分
ホンダは、国際基準に沿って2025年から導入される新排ガス規制への適合が困難になるとして、排気量50cc以下の原動機付自転車の生産を終了する。
原動機付自転車市場で最大シェアを持つホンダの決断は、他のメーカーにも影響を与えそうだ。
ホンダの原動機付自転車は「スーパーカブ」シリーズが最もよく知られており、1958年に発売されて以来、累計1億台以上が生産されている。
このシリーズは世界で最も売れている原動機付自転車として知られており、日本では郵便や新聞の配達など主に商用で使われてきました。
しかし近年、電動アシスト自転車や電動キックスクーターの普及により、原動機付き自転車の販売は低迷している。
日本自動車工業会によると、ホンダ以外のメーカーも含めた50cc以下の原動機付自転車の生産台数は1980年に約250万台あったが、その後大幅に減少し、2022年には約15万台となっている。
2025年に施行される新たな排出ガス基準では、排気量50cc以下の原動機付自転車は排出ガス対策が不十分で基準を満たすことが困難になるとみられている。
警察庁は、排気量125cc以下のバイクを普通免許で運転できるよう法改正する方針を示した。
ホンダは今後、排気量125cc以下の二輪車の生産に注力する一方、新基準に適合する人気車種の生産を継続する計画を練る。