2024年6月21日 17時06分
世界保健機関(WHO)と製薬会社のイーライ・リリー社は、人気の減量薬や糖尿病薬の偽造品に注意するよう警告している。
WHOは木曜日、2022年以降、世界のあらゆる地域で、ノボノルディスクの「ウェゴビー」と「オゼンピック」の有効成分である偽造セマグルチドの報告を複数受けていると発表した。
リリーは公開書簡で、同社の医薬品「マウンジャロ」と「ゼップバウンド」の有効成分であるチルゼパチドの偽造品や合成品に関するオンライン販売やソーシャルメディア投稿の増加について「深く懸念している」と述べた。
インディアナポリスに本社を置く同社は、自社がこれらの医薬品の唯一の合法的な供給業者であり、調剤薬局、健康センター、オンライン小売業者にはチルゼパチドを供給していないと述べた。
リリー社は、オンラインで頻繁に宣伝または販売されている同社の医薬品の偽造品は決して安全に使用できないと述べた。
ノボ ノルディスクは過去にも自社の医薬品について同様の警告を発している。
WHOは、患者は認可を受けた医師の処方箋を使って薬を購入することで自らを守ることができると述べた。また、患者はなじみのないところから薬を購入することも避けるべきだとも述べた。
リリー社は、マウンジャロやゼプバウンドではなく、チルゼパチドとして販売されている製品は同社が製造したものではなく、米食品医薬品局の承認も受けていないと述べた。