ワシントンポスト / アリアナ・ウンジョン・チャ、レイチェル・ルーベイン
2024年5月27日 17時19分
金曜日に発表された複数年にわたる研究によると、ベストセラー薬オゼンピックの有効成分は慢性腎臓病の合併症のリスクを大幅に低下させるという。この発見により、この注射を受ける資格のある患者層が劇的に拡大する可能性がある。
オゼンピックの製造元ノボ ノルディスクが資金提供し、世界中の 3,533 人の患者を対象に行われた研究は、ストックホルムの欧州腎臓学会で発表され、ニューイングランド医学ジャーナルに掲載された。その結果、主成分のセマグルチドを投与された患者は、プラセボを投与された患者と比較して、心血管疾患および腎臓疾患による死亡リスクが 24 パーセント減少したことが判明した。この結果は非常に衝撃的であったため、同社は 10 月に治験を早期に中止すると発表し、当時、いくつかの透析関連企業の株価が下落した。
「これらの研究結果は、糖尿病関連の合併症のリスクが高い人々の治療戦略を再構築する上で大きな期待をもたらす」と、シドニーにあるニューサウスウェールズ大学の腎臓研究者、ウラド・ペルコビッチ氏は研究結果を発表する声明で述べた。
ノボ ノルディスクは、世界中で推定 8 億 5000 万人が罹患している慢性腎臓病患者への使用を目的として、オゼンピックの添付文書を更新するため、今年中に食品医薬品局の承認を求める予定である。米国では、成人の 7 人に 1 人以上がこの病気に罹患している。同社は、FDA にいつ申請を提出する予定かは明らかにしなかった。
「この研究は、2型糖尿病と腎臓病を患う人々の生活に意味のある変化をもたらそうとする当社の取り組みを浮き彫りにするものだ」とノボ ノルディスクのエグゼクティブ...