2024年5月23日 13時32分(日本時間)
核軍縮を議論する各国の専門家組織「核兵器のない世界を目指す国際賢人会議」の第4回会合が水曜日に閉幕した。横浜市で2日間にわたって開かれた会議では、核兵器の運用や管理に人工知能(AI)が関わるのは危険であり、意思決定に人間が関わることが重要だとの認識で一致した。
会合の議長を務める熊本県立大学の白石隆名誉教授は会合終了後の記者会見で「核保有国、非核保有国、民間セクター間の協力と重層的な対話を発展させることが重要だ」と述べた。 AIと核兵器に対する適切なアプローチについて議論するため。
同グループは来春まで会合を継続し、2026年のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議に向けて核軍縮へのAIの影響などに関する提言をまとめる予定だ。
会合終了後、メンバーは首相官邸で議論の内容を報告し、「核兵器のない世界という理想に向けた道筋を一緒に描いていきたい」と語った。