ロンドン — 俳優イアン・マッケランは月曜日、ロンドンの舞台で格闘シーンの撮影中に転落し入院したが、完全に回復する見込みであると広報担当者が語った。
ノエル・カワード劇場の広報担当者は、マッケランさん(85)は、スキャンの結果、転倒から完全に回復する見込みであると医師から伝えられた後、「元気」だと語った。
劇場にいたBBCの記者によると、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでガンダルフを演じたことや、60年間のキャリアで数多くの舞台役を演じたことで知られる舞台・映画のベテランは、転倒後に痛みで叫んだという。
マッケランは、ノエル・カワード劇場でロバート・アイクが脚色・演出した『ヘンリー4世 第一部と第二部』の舞台「プレイヤー・キングス」でジョン・フォルスタッフを演じていた。
彼はプリンス・オブ・ウェールズとヘンリー・パーシーのシーンで足を滑らせて舞台から転落した。その転倒は観客を驚かせた。
「イアン卿は、より積極的にシーンに参加しようと舞台の奥へ移動した際につまずいたようだ」と観客の一人、ポール・クリッチリーさんはPA通信に語り、衝撃を受けたと語った。「彼は舞台の奥へ移動する際に勢いをつけ、観客の目の前で舞台から落ちてしまった。」
広報担当者によると、スタッフと観客席にいた医師2人が体調不良の俳優を助けたという。
劇場は避難し、劇は中止された。マケランに休養を与えるため、火曜日の公演も中止となった。
マッケランの経歴には、X-メン映画でのマグニートー役や、リチャード2世、マクベス、リア王などシェイクスピアの登場人物の役などがある。
彼は『アマデウス』でトニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞を数回受賞し、アカデミー賞に2回、英国アカデミー賞に数回ノミネートされている。
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