2024年6月14日 12:07 JST
バーリ(イタリア) — 岸田文雄首相とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は木曜日、日本が安全保障や復興などの分野でウクライナを支援していくことで合意した。
日本・ウクライナ支援協力協定は、日本が憲法の枠内で非殺傷性の装備や物資を提供し、負傷したウクライナ軍兵士の治療を行うことを明確にしている。両首脳はイタリアのプーリア州で行われた主要7カ国首脳会議の合間にこの協定に署名した。
合意ではまた、人道支援、復旧・復興の分野で、日本は瓦礫除去や地雷除去の専門知識、ウクライナの人道状況改善に向けた取り組みへの支援を行うことも規定されている。
両首脳はまた、ロシアがウクライナに軍事攻撃を仕掛けた場合、東京とキエフは24時間以内に二国間協議を開き、即時支援を提供することでも合意した。両国はサイバーセキュリティを含む情報収集や偽情報の拡散対策でも協力する。
会談で岸田外相は、二国間文書はウクライナ問題が欧州だけでなく国際社会全体の問題であることを改めて強調していると述べた。ゼレンスキー大統領は、この合意は太平洋諸国との初めての合意であり、世界に対して強いメッセージを送るものだとコメントした。