オーストリア航空の飛行機は日曜日に降った雹により機首の一部が吹き飛ばされ、大きな被害を受けたと航空会社は発表した。
オーストリア航空はABCニュースへの声明で、OS434便はスペインのパルマ・デ・マヨルカからオーストリアのウィーンへ向かう途中、「雷雨帯」に遭遇したと述べた。雹によりコックピットの窓、一部のカバー、機首が損傷し、写真では機首が折れたように見えた。
「着陸まであと20分くらいだったと思うが、雹と雷雨の雲の中に入り、乱気流が始まった」と、同便の乗客エメリー・オークリーさんはABCニュースにテキストメッセージで語った。
オークリー氏は、機内では雹が飛行機に当たる音が聞こえたと語った。
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「飛行機に雹が降り注いでいるのをはっきりと感じた。かなり大きな音で、当然ながら1分間は機体がかなり揺れた」とオークリーさんは書いている。
エアバスA320型機が悪天候帯を通過していた際、航空会社によれば操縦室乗務員のレーダーにはその悪天候帯は映らなかったが、損傷のため緊急通報が行われた。
オークリー氏は、飛行機が雹嵐の中を飛行するのに約2分かそれ以下しかかからなかったと推定しており、その雹嵐により「携帯電話やカップ」が飛行機の周囲に飛び交った。
オークリー氏によると、何人かが叫び声をあげ、客室乗務員が助けに駆けつけたという。
「客室乗務員は乗客を落ち着かせるのに本当によくやった」とオークリー氏は書いている。
オーストリア航空によると、最終区間は不安定だったものの、飛行機はウィーン・シュヴェヒャート空港に無事着陸し、乗客にけがはなかったという。
「旅程の90%は、特に何も起こらない飛行だった」とオークリー氏は語った。
オーストリア航空の技術チームが現在、被害状況を調査中。
「機首がないことに気付いたのは、飛行機から降りてすぐのことでした。パイロットたちは、できる限りスムーズかつ安全に飛行できるよう、本当に素晴らしい仕事をしてくれました」とオークリーさんは語った。
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