2024年6月7日 13時35分
東京(AP通信) — 「東京ふたり物語」と呼ばれる市役所の新しい取り組みは、まさにその通りだ。ひとりでいることがますます一般的になっているこの国で、カップルである「ふたり」を作ろうという取り組みだ。
恋愛対象者へのアドバイスや一般情報を提供するサイトがオンラインになっている一方、出会い系アプリも開発中だ。市役所は今年後半に電話やウェブからアクセス可能なアプリの提供を予定していると、市当局者が木曜日に語った。
詳細はまだ決まっていない。市役所は、アプリの利用には運転免許証などの本人確認書類、収入を証明する納税記録、結婚の準備ができていることを示す署名入りの書類が必要になるという日本のメディアの報道についてコメントを控えた。
厚生労働省が水曜日に発表したデータによると、日本の出生率が過去最低に落ち込む中、結婚も減少傾向にある。昨年の結婚件数は474,717件で、2022年の504,930件から減少し、出生数も770,759人から727,277人へと減少した。
報道によると、アプリはユーザーの身長、職業、学歴を尋ねる可能性があるというが、当局者は何も決まっていないと否定した。
国レベルでは、政府は子育て世帯への現金給付を約束し、保育施設を支援することで深刻な労働力不足の解決に努めてきた。また、外国人労働者の流入を促すため、長年にわたり移民政策を緩和してきた。
1970年代のいわゆる「ベビーブーム」の時代、日本では年間200万人以上の出生を記録した。今日の世界中の多くの若者と同様に、昔ながらの結婚や出産に興味を持つ日本人は減少している。
日本の職場の慣習により、極端に長時間労働になりがちで、仕事以外で人と会うことがほとんどないのではないかという懸念がある。子育てにはお金がかかると言う人もいる。
東京市役所はまた、独身者が出会うイベント、カップルが結婚に関するカウンセリングを受けるイベント、恋人同士の出会いの物語を漫画や歌にできるイベントも後援している。