2024年6月7日 17時14分
東京(AP通信) — 中国が領有権主張を強めていることを受けて、日本、米国、韓国の海上保安庁の艦艇が木曜日、日本沖で初の三者合同訓練を実施した。
南シナ海で中国とフィリピンの沿岸警備隊の船舶間の小競り合いが激化しており、この紛争が中国とフィリピンの長年の同盟国である米国との間の武力紛争にエスカレートする恐れがあるとの懸念が生じている。
木曜の合同演習は、インド太平洋地域の平和と安定を守るため安全保障協力を強化することで3カ国首脳が昨年8月に合意したことを受けて行われた。
日本の海上保安庁によると、韓国船が別の船と衝突して火災を起こし、乗組員を救助するという想定で、両国の巡視船とヘリコプター2機が京都府舞鶴市北岸沖の海域で捜索救助活動に参加した。
日本は近年、中国の強硬姿勢の高まりや、北京が領有権を主張する台湾周辺での緊張の高まりに対応して、戦略的に重要とされる沖縄やその外島を含む日本南西部の防衛を大幅に強化してきた。
日本、米国、韓国の沿岸警備隊は先月、海洋資源の保護、違法漁業の取り締まり、捜索救助活動の実施、同地域の海上法執行能力の向上に協力する協定に署名した。
中国は、日本が実効支配する紛争島嶼の周辺海域に定期的に沿岸警備隊の船舶を派遣している。