2024年6月4日 15時51分
北京 — 中国当局は、犠牲者を悼む公衆の集会や民主化運動を阻止するため、天安門事件発生から35年目の火曜日、北京で厳戒態勢を敷いた。
1989年、中国共産党政府は北京中心部の天安門広場で学生や民主化運動の参加者を容赦なく弾圧した。火曜日の朝、30台以上の警察車両が広場とその周辺地域に配置され、治安当局は通行人や車両を監視していた。
私服警官らは、犠牲者の遺族らで構成する団体「天安門の母たち」のメンバーらが毎年追悼に訪れる墓地の周囲を警戒し続けた。
事件から1年が経った現在も若者の失業率は高いままであり、習近平政権は不満が表面化し、弾圧に対する批判が再燃することを警戒している。
当局はまた、習近平主席と対立していたとされる李克強前首相が昨年10月に突然死去し、多くの国民が悲しみに暮れていることからも神経をとがらせている。