読売新聞
2024年7月21日 16時26分(日本時間)
石川県七尾市 — 元日に発生した能登半島地震による被害のため休館していた石川県七尾市の水族館が、一部再開した。
能登島水族館は土曜日、再開を待ち望んでいた地域住民らのために開館した。入場には40人以上が列をなした。再開にあたり、他県に避難させていた魚類や水生動物らが水族館に戻された。
同水族館は1日の地震発生後に断水でボイラーが停止し、配管などの設備が損壊したため、水温や水質が悪化し、ジンベイザメ2頭を含む4千匹以上の生物が死んだ。
同水族館では夏休みに間に合うよう急ピッチで復旧工事を進めており、再開セレモニーでは職員や来館者が「がんばれ能登!」と書かれた風船約100個を青空に飛ばし、新たなスタートを祝った。
土曜日には、ペンギンやウミガメなど約210種7500匹の生き物が水族館に戻され、展示された。震災前には、約400種2万2000匹の生き物が水族館で飼育されていた。
水族館には「魚が来たよ!」「サメを見つけたよ!」など子どもたちの元気な声が響き渡りました。
「久しぶりに来館者の笑顔が見られて嬉しいです」と飼育員の釘宮日向さんは言う。「イルカやアシカはまだ戻ってきていないので、また来館してもらえるよう環境づくりに全力を尽くします」
同水族館の境谷仁館長は「一日も早く全面再開できるよう全力を尽くしたい」と語った。
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