静岡 –
殺人事件での逮捕から58年ぶりに再審で無罪となった元日本人死刑囚・袴田巌氏が月曜日、先週無罪判決が確定して以来初めて公の場に姿を現した。
88歳の袴田さんは、静岡市での支援者集会で「長い闘いがあった。ようやく完全無罪を勝ち取った」と語った。
彼は車椅子で会場に到着した。弁護団の弁護士らと握手した後、妹の秀子さん(91)とともに壇上に上がり、椅子に座りながらマイクを握った。
元プロボクサーはサポーターから花束を受け取り、ボクシングのチャンピオンベルトを贈られると頬が緩んだ。
袴田さんの死刑判決は1980年に確定した。2023年に始まる再審で、静岡地裁は今年9月26日に無罪判決を下した。検察側が判決に対して控訴する権利を放棄したため、無罪判決が確定した。