2024年6月2日 18時05分
シカゴ(AP通信) — 鈴木誠也は、右翼手としてのあのプレーを長い間考え続けるだろう。あのグランドスラムの後でさえも。
鈴木は、雨の降る土曜日の夜、リグレー・フィールドで行われたシンシナティ・レッズとの試合で、シカゴ・カブスの第2イニングを7対5で勝利した。
まず、この日本人強打者はエラーを犯し、シンシナティに4点の失点をもたらした。その後、彼はキャリア初のグランドスラムで反撃したが、守備でのミスの後では鈴木にとってほとんど慰めにはならなかったようだ。
「選手として、ルーティンプレーをしなければなりません」と鈴木選手は通訳を通して語った。「練習して、BP 中に出場するつもりです。今後もルーティンプレーを確実にできるようにしたいと思っています。」
試合開始は雨のため3時間半近く遅れ、最初の数イニングは雨が強さを変えながら降り続いた。
シンシナティは2回に2アウト満塁の場面で、ルーク・マイレがジャスティン・スティールの右翼への緩いフライを打った。しかし、ボールは鈴木のグラブの横に当たって外れた。
3人の走者全員が得点し、続いてスチュアート・フェアチャイルドが1点適時打を放ち、レッズが4対0とリードした。36,430人の観客のうち、鈴木がエリー・デ・ラ・クルスのフライボールを捕球してその回の最後のアウトを取ったとき、残っていた観客は皮肉な歓声をあげた。
シカゴは2回裏、ハンター・グリーンの3つの四球で満塁とした。マイク・タウチマンが空振り三振で2アウト目を迎えた後、鈴木はフルカウントから左中間深めの速球を打ち、水浸しの観客に勢いをつけた。
「あれが起きたら負けるだろうが、彼は大事な場面で素晴らしい打席をしてくれた」とカブスのクレイグ・カウンセル監督は語った。「そしてバットを一振りするだけで、試合は再び同点になった。だから、セイヤが最後まで粘ったことは称賛に値する。あんなことをすると最悪な気分になるからね」
鈴木選手の6本目のホームランは、打球速度106.9マイルで400フィートを飛んだ。この日本人強打者はまた、1回にセンターへの打球速度103.1マイルで今季初の三塁打を放った。
しかし、彼は4回に空振り三振し、7回にも走者が2塁でノーアウトの場面で再び三振した。
「正直に言うと、今日の自分の打席を振り返ると、自分の気持ちをうまく言い表すことができません」と鈴木は語った。「2回表のあのプレー、ライトでのあのプレーが、試合中ずっと自分の感情を駆り立てたのです。あれは自分がやるべきプレーでしたし、チームに多少の負担をかけてしまいました。」
カブスは、5月に10勝18敗で打率.217、1試合平均3.5得点に終わった後、今月は巻き返しを期待している。鈴木の復活は、チームの打線の問題を解決するのに大いに役立つだろう。
29歳の鈴木はメジャー2年目の昨年、打率.285、20本塁打、74打点を記録した。今年は最初の15試合で打率.305、3本塁打、13打点と好調な滑り出しを見せたが、4月14日のシアトルでの3対2の勝利中に右腹斜筋を痛めた。
鈴木は5月11日に復帰して以来、以前のような調子ではなく、土曜の夜までの18試合で打率.219(73打数16安打)だった。
「彼はいつでも試合の流れを変える力を持っている」とカブスの遊撃手ダンズビー・スワンソンは語った。「彼はとても才能があり、天賦の才がある。このようなことが起きると、多くの人が首を垂れるかもしれないが、彼はすぐに立ち直り、私たち全員が知っている通りの力を発揮して対応した」