The Yomiuri Shimbun
2024年6月4日 20:00(日本時間)
「原爆の父」として知られる物理学者J・ロバート・オッペンハイマー氏の孫、チャールズ・オッペンハイマー氏は、大量破壊兵器を保有した唯一の国である日本への訪問を続け、原子力の平和利用を訴えた。
「祖父を含め、私たちは先祖から学ぶことができると信じています。彼らのアドバイス、特にロバート・オッペンハイマーの核兵器をどう扱うべきかという見解に耳を傾けることは、今日、かつてないほど重要です」とオッペンハイマー氏は月曜日、東京の日本記者クラブで行われた記者会見で述べた。
「原子力エネルギーを良いことにも使えると信じています。 エネルギー拡大のための同じ科学、より少ない武器とより多くのエネルギー。」
チャールズ・オッペンハイマー氏は、原子力の平和利用を推進する非政府組織「オッペンハイマー・プロジェクト」の創設者である。サンフランシスコ在住で、広島の原爆被爆者と面会し、講演を行うために日本に飛んだ。月曜日には東京の一橋大学で講演を行った。
彼は、初めての広島訪問で被爆者と会って感動したと語った。
「私は東京と広島で被爆者を含む多くの同僚に会い、彼らの話を直接聞きました」と彼は語った。「私は個人的に、原爆だけでなくすべての爆弾は不道徳だと信じています。人類に対して決して使用されるべきではありません。」
一橋大学での講義の後、オッペンハイマー氏は、第二次世界大戦中に祖父が原子爆弾を開発した物語を描いたクリストファー・ノーラン監督の魅力的な映画「オッペンハイマー」についての意見を尋ねられた。
彼は、偉大な監督のおかげで良い映画になったと考えていると述べ、ロシアのウクライナ侵攻によって核兵器の脅威が高まったため、この映画が大きな注目を集めたと付け加えた。
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