AP
2024年7月13日 12時14分(日本時間)
フロリダ州ケープカナベラル(AP通信) — スペースX社のロケットがほぼ10年ぶりに故障し、同社のインターネット衛星が低軌道に留まったため、大気圏に落ちて燃え尽きる運命にある。
ファルコン9ロケットは木曜の夜、スターリンク衛星20基を搭載してカリフォルニアから打ち上げられた。打ち上げから数分後、上段エンジンが故障した。スペースXは金曜、原因は液体酸素の漏れだと発表した。
同社によれば、フライトコントローラーは衛星の半数と連絡を取り、搭載されたイオンスラスターを使って衛星をより高い軌道に上げようと試みた。しかし、軌道の下限が地球からわずか84マイル(135キロ)で、これは当初の予定の半分にも満たないため、「利用可能な最大推力では衛星を無事に打ち上げるのに十分ではない可能性が高い」と同社はX経由で述べた。
スペースXは、衛星は大気圏に再突入して燃え尽きると述べた。いつ落下するかについては言及しなかった。現在、軌道上にある6,000基以上のスターリンクが、世界の最も辺鄙な場所の顧客にインターネットサービスを提供している。
連邦航空局は、ファルコンロケットが再び飛行できるようになる前にこの問題を解決する必要があると述べた。
この事故がスペースX社の今後の有人飛行に影響を及ぼすかどうか、またどのような影響を及ぼすかは不明だ。億万長者の宇宙飛行は7月31日にフロリダから出発し、初の民間宇宙遊泳を予定している。その後8月中旬にはNASAの宇宙飛行士が国際宇宙ステーションへ飛行する予定だ。
この民間飛行を率いる技術起業家のジャレッド・アイザックマン氏は金曜日、スペースXのファルコン9には「素晴らしい実績」があり、緊急脱出システムも備えていると語った。
最後の打ち上げ失敗は2015年に宇宙ステーションへの貨物輸送中に起きた。翌年、別のロケットが地上での試験中に爆発した。
スペースXのイーロン・マスク氏は、飛行率が高いほど問題の特定と修正が容易になると述べた。
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