軍人からアメリカ大統領に転身したドワイト・アイゼンハワーはかつて、問題を解決できないときは、それを大きくして解決できるようにしたと語った。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、このアドバイスを真摯に受け止めているようだ。ガザの人質救出とハマス排除を同時に行うという公約を、ほぼ1年にわたる戦争で果たすことができず、首相はハマスの同盟国であるヒズボラとイランとの戦いにまで戦いを拡大した。そして、それは彼にとってうまくいっている。
ヒズボラのミサイル部隊の司令官イブラヒム・ムハンマド・カビシの死亡が火曜日に確認されたことで、イスラエルは同組織の最高司令官少なくとも3名と上級将校の多くを殺害したことになる。他の戦闘員数百名も爆弾を仕掛けたポケベルやトランシーバーで死亡または負傷し、通信手段に深刻な被害が出た。2006年の侵攻以来最も激しいイスラエルの空爆で破壊されたロケットランチャーとミサイルの数は不明。間違いなく、ヒズボラは甚大な被害を受けている。
