ホーム jpn 日本の研究チームがペルーのナスカで新たに300以上の地上絵を発見

日本の研究チームがペルーのナスカで新たに300以上の地上絵を発見

4
0


日本の学術研究チームが、人工知能(AI)を使った航空写真の分析で、ペルーのナスカ砂漠で新たに300以上の地上絵を発見した。

山形大学の研究チームによると、彫刻の平均長さは約9メートルで、ナスカの地上絵でよく知られている人物像よりも小さく、人口の少ない集団の古代の人々が儀式や家畜に関する情報を共有するために描いたのではないかと推測している。

この発見は今週初め、米国科学アカデミー紀要で発表された。

日付不明の写真は、山形大学ナスカ研究所が輪郭線を描いた、ナイフを持ったシャチの地上絵を新たに発見したもの。(写真提供:同研究所)(共同)

ナスカ台地では、1940年代に始まった探査で計430枚の地上絵が発見されている。同大学のチームはIBMの日本支社と協力し、AI支援システムに地上絵のパターンを学習させ、これまで発見されていなかった地上絵の探索をスピードアップさせた。

坂井正人教授らの研究チームは、約2千年前に地上絵の縁に沿って石や砂利を取り除いて積み上げて作られたとみられる地上絵の可能性がある場所を、地上1309カ所で調べた。2022年9月~23年2月にかけて砂漠で現地調査するなどし、新たに303カ所で線を発見した。

研究チームによると、比較的小さな地上絵には、ナイフを持ったシャチなど人間や動物が描かれており、曲がりくねった道の近くで発見されたという。

人類学者の坂井氏は、チームは今回の発見が、この地域を公園に指定するなどの対策につながり、地域の保全に役立つことを期待していると述べた。





もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください