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日本の駆逐艦が誤って中国領海に侵入、艦長が解任

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日本は中国に対し、7月に中国艦艇の再三の警告にもかかわらず中国領海に侵入した海上自衛隊の駆逐艦は不注意によるものだったと伝えたと外交筋が日曜日に語り、重大な過失と見なされたため艦長が交代させられたと付け加えた。

目撃者らは、護衛艦「涼月」が公海上で中国軍の軍事演習を監視していた際に起きたこの事件は、海自隊員の技能レベルに疑問を投げかけるものだと指摘している。関係者らによると、日本政府は他の乗組員に対する懲戒処分も検討しているという。

日本は調査結果と船長の解雇について中国に非公式に報告した。この事件は北京からの抗議を引き起こした。

7月4日早朝、「涼月」は浙江省沿岸から12海里(22キロ)以内の中国領海を約20分間航行した。

共同通信のヘリから撮影された写真は、2024年9月9日、長崎県佐世保市の基地に停泊中の海上自衛隊護衛艦「すずつき」(左から2番目)である。(共同通信)

海自基地側が同艦の中国領海への進入に気付き問い合わせたところ、艦長を務める男性司令官は「立ち入り禁止区域に入ったとは認識していない」と答えたという。

この士官は今年5月に同艦の指揮を執っていた。事件後の調査では、同艦が中国領海に入った際、任務中の他の乗組員からの情報伝達に不備があったことも判明したという。

この士官は7月下旬、過失があったとして船長を解任された。関係筋によると、海自は他の乗組員数名についても、航海計器の確認や見張り、船長への報告を怠ったとして訓戒処分を検討している。

1954年の自衛隊発足以来、海自艦艇が事前通告なしに中国領海に入ったのは初めて。

政府は国家安全保障局が中心となって事件に関する報告書をまとめたが、自衛隊の活動に関するものであるため公表する予定はない。

海自護衛艦が中国領海に入る前日、浙江省当局は中国軍が実弾演習を行うため付近の海域に航行禁止区域を設定すると発表した。「すずつき」は演習を監視する任務に就いていた。

東京は、国連海洋法条約に基づく無害通航権を主張し、「すずつき」の中国領海への侵入は合法であったと主張している。

しかし中国政府は、自国の国内法では外国船舶は中国の領海に入る前に許可を得ることが義務付けられているが、海自艦艇は要件を満たしていないと主張している。

中国は「すずつき」の自国領海への侵入を「違法かつ不適切な行動」と批判し、徹底的な調査と、同様の事件を防ぐ措置を求めた。

海上自衛隊の主力部隊である自衛艦隊の元司令官香田洋二氏は、今回の事件における海上自衛官の技能レベルの低さは、東シナ海での中国軍の活動に対する警戒任務の増加による訓練不足に起因すると述べた。

中国は、東シナ海にある東京が実効支配する尖閣諸島付近の日本領海に、軍艦や沿岸警備隊の艦艇を定期的に派遣している。中国は同諸島を釣魚島と呼んで領有権を主張している。

香田氏は「海自の幹部が警戒監視活動に膨大な時間を費やさなければならないとすれば、自衛隊の艦艇を運用するために必要な基礎技術を十分に習得することはできない」と述べ、状況を改善するために人員と装備を増強するよう政府に求めた。

中国の調査船は、東シナ海に加え、2021年11月以降、鹿児島県沖の日本領海に繰り返し侵入している。

海自の艦艇も日本海に展開し、北朝鮮の弾道ミサイル発射に警戒している。


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