ホーム jpn 元大関貴景勝、28歳で「燃え尽き」引退

元大関貴景勝、28歳で「燃え尽き」引退

3
0


引退した元大関貴景勝は土曜日、首の痛みが続き、現在開催中の秋場所で大相撲の2番目に高い地位に復帰する望みが絶たれたため、土俵に戻る覚悟ができていないと語った。

身長175センチ、体重165キロのがっしりとした体格の28歳のレスラーは、激しいレスリングスタイルで天皇杯を4回獲得したが、度重なる怪我で選手生命を縮めることとなった。

「もう燃え尽きた。横綱昇進を目指す体力も精神力も尽きた」と貴景勝は引退を発表した翌日、東京・両国国技館で行われた記者会見で涙ながらに語った。

「全力で目指してきたが、横綱になれなかった。そろそろ辞め時だと思った」

Retired former ozeki Takakeisho speaks during a press conference at Tokyo’s Ryogoku Kokugikan on Sept. 21, 2024. (Kyodo)

貴景勝は頚椎椎間板ヘルニアのため5月の夏場所の大半を欠場し、続く7月の名古屋場所でも勝ち越しを果たせなかったため、今月の夏場所を前に2度目の大関からの脱落となった。

10勝すれば大関に復帰できたかもしれないが、0勝3敗で引退した後、心の中で「引退を決めていた」と認め、木曜に最終決断を下した。

兵庫県出身の同関は2014年9月に貴乃花部屋から初舞台を踏み、2018年11月の九州場所で小結として初の幕内優勝を果たした。

貴景勝は2019年5月の夏場所前に22歳で大関に昇進したが、膝の負傷により9月の秋場所では関脇に降格したが、その後の場所で力強い成績を収め再昇進を果たした。

引退した元大関貴景勝(右)が、2024年9月21日、東京・両国国技館で行われた大相撲秋場所の舞台に登場し、ファンから拍手を浴びている。(共同)

2020年に2度目の優勝を果たし、2023年にもさらに2度優勝したが、プレーオフで2度敗退した。また、膝と足のケガ、そして首の問題が彼を苦しめ、大関としての30回の大会中、カド番降格の危機に瀕したことが9回あった。

「私はいつもトーナメントに向けて100パーセントの準備をしてきたが、試合前に必要なことができず、フラストレーションを感じていた」と彼は語った。

貴景勝は、1925年の昭和初期以降、大関を最高位とする力士の中で2番目に若い引退者となった。今後は常陸山部屋の親方・湊川として若手力士の指導にあたる。

「勝った後には謙虚でいよう、負けた後はすねないようにしようという侍の精神で闘ってきた」と貴景勝は語った。「それが私の中に常に持ち続けてきた信念の一つだ」


関連報道:

相撲:怪我に悩まされる貴景勝、引退か続行か決断へ

相撲:横綱照ノ富士、体調不良で9月場所欠場

相撲:貴景勝、9月に大関奪還へ決意






もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください