科学者たちは、ChatGPTのバージョンに指示を与えて、COVID-19は人口抑制のための意図的な試みだったとか、9/11は内部犯行だったといった陰謀論を信じる人々を穏やかに思いとどまらせることができることを発見し、自分たち自身も驚いた。
最も重要な発見は、AIの力ではなく、人間の心の働きに関するものだった。この実験は、証拠がもはや重要ではないポスト真実の時代に私たちはいるという一般的な神話を打ち破り、人々が感情的な理由で陰謀論に固執し、どんなに証拠があってもそれを覆すことはできないという心理学の一般的な見解に真っ向から反論した。
「これは私がこれまで行った研究の中で、本当に最も心が躍る研究だ」と、この研究の著者の一人であるコーネル大学の心理学者ゴードン・ペニークック氏は語った。研究対象者は、証拠が適切な方法で提示されると、驚くほど従順だった。
