ホーム jpn 今後数年間でスーパーバグによる死者数は数百万人に増える可能性がある

今後数年間でスーパーバグによる死者数は数百万人に増える可能性がある

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今後25年間で、抗生物質耐性感染症により世界中で3,900万人以上が死亡する可能性があると、 ランセット誌に掲載された研究。

抗菌薬耐性(AMRとも呼ばれ、細菌が薬剤に耐性を持つようになると発生する)は、今後数十年で悪化すると予想されている。公衆衛生上の脅威の世界的な傾向を時系列で分析した研究によると、1990年から2021年の間に、すでに毎年100万人以上がAMRの直接的な結果として死亡している。

「この脅威は増大している」と、ワシントン大学保健指標評価研究所の薬剤耐性研究チームのチームリーダーで、本研究の共同筆頭著者であるモフセン・ナガビ氏は述べた。「抗菌薬は現代の医療の基盤の一つであり、抗菌薬に対する耐性の増加は大きな懸念材料である。」

細菌が多くの一般的な薬剤に対して耐性を獲得しつつあるのは、人間や動物に対する抗生物質の過剰使用が原因だ。抗生物質の過剰使用は感染症の治療を困難にし、手術や帝王切開、がん治療のリスクを高めている。

国連は2016年に注目を集めた会議でこの問題に注目を集めたが、その後勢いは失速している。投資家グループは今月初め、AMRは現在「気候変動や自然破壊に匹敵する体系的リスク」であると述べた。

先月発表された報告書によると、AMRを放置すれば、2050年までに推定1兆ドルの追加医療費が発生し、世界の国内総生産が3.8%減少する可能性があるという。

「ワクチン、新薬、医療の改善、既存の抗生物質へのアクセス改善、そしてそれらを最も効果的に使用する方法に関する指導を通じて、重篤な感染症のリスクを減らすための新たな戦略が緊急に必要だ」と、ランセット誌に掲載された研究論文の共同筆頭著者でIHMEの准教授であるスタイン・エミル・フォルセット氏は述べた。

2019年3月、中国江蘇省の研究所で技術者が作業している。 | ブルームバーグ



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