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害虫駆除の失敗で日本国内で火災発生、注意喚起

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全国で家財の損壊や死亡事故が相次ぐ中、日本の消防署や専門家は、ゴキブリなどの害虫駆除に火や可燃性スプレーを使用する際には注意するよう国民に呼びかけている。

日本には、病原菌を運ぶゴキブリから、致死的になりかねないオオスズメバチ、吸血蚊まで、害虫とされる昆虫が数多く生息している。日本には業務用および家庭用の殺虫剤の大きな市場があり、不審な害虫を駆除する一般的な方法の一つに可燃性スプレーがある。

しかし近年、火気や害虫駆除用品を直火の近くで使用したために事故が多発しており、一部の当局は懸念を表明している。

6月10日、島根県津和野町で発生した火災では、70代の男性が木造2階建て住宅を全焼し、手足に負傷した。火災は他の3軒の住宅にも広がった。当局は、男性が庭のアリ駆除にバーナーを使ったことが延焼につながったとみている。

2015年10月に広島で撮影された資料写真には、ゴキブリ駆除中に発生した火災で破壊された建物が写っている。(共同通信)

福島県の消防本部は、2023年までの10年間に管轄区域内で害虫駆除対策の失敗による火災が少なくとも6件記録されていると発表した。同本部はユーチューブ動画を公開し、住民に危険性を警告している。

一方、2017年9月には長野県中部地方の千曲市で、スズメバチの巣を取り除こうとした男性により、県指定文化財を含む建物5棟が焼失した。

害虫駆除やスズメバチ駆除の専門家ではなかったこの男性は、火を焚いて煙を出そうとした際に、うっかりして火災を起こしてしまった。当局によると、スズメバチ対策による森林火災は全国各地で発生している。

悲劇的な結果を招く危険性を示す事件は他にもある。2015年10月、広島市西区でレストランを経営する男性がゴキブリ駆除のためにアルコールスプレーを使用し、ガスバーナーに引火した。

火は近くの段ボールなどに燃え広がり、2階建ての建物が全焼、3人が死亡、3人が負傷した。男は重過失致死傷罪などで有罪判決を受けた。

日本害虫防除協会の谷川勉理事長は、同協会は殺虫剤の使用を推奨していると述べた。しかし同氏は、「殺虫剤は引火性があるため、火の近くでの使用は絶対に禁止だ」とも警告した。

「大規模な害虫被害が発生した場合は、地元の保健所に相談して専門家を紹介してもらうのが最善だ」と同氏は付け加えた。


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