ホーム jpn 日本の与党代表選、過去最多の9人の候補者でスタート

日本の与党代表選、過去最多の9人の候補者でスタート

10
0


日本の与党自由民主党は裏金スキャンダルを受けて国民の信頼回復を目指しており、木曜日、過去最多の9人の候補者が岸田文雄首相の後任として次期党首に選出されるべく、15日間の選挙戦を開始した。

9月27日に行われる党首選挙は、資金スキャンダルの中心となっている党内グループの露骨な影響力なしに行われる。それと、異例の候補者の多さから、票が割れる可能性が高まっている。

誰が勝者になるにせよ、次期自民党総裁は、物価上昇による家計の圧迫を緩和し、選挙戦開始の数時間前にミサイルを数発発射した核武装した北朝鮮や、強硬姿勢を強める中国がもたらす安全保障上の脅威に対処する必要もあるだろう。

両院とも自民党と連立与党の公明党が多数派を占めているため、新党首が首相に就任するのは確実で、就任は10月1日になる可能性が高い。公明党も今月中に新党首を選出する予定で、野党第一党の立憲民主党も同様に選出する見込みだ。

自民党総裁選に立候補した候補者ら。(共同)

自民党派閥の未報告資金の発覚で派閥の大半が解散を決断したことを受けて、党の刷新は党首候補者たちの共通の公約となっている。岸田氏は9月以降の3年間の任期は求めておらず、新たな自民党を呼びかけている。

候補者には40代の若者2人と、日本初の女性首相を目指す女性2人が含まれる。うち4人は現職閣僚である。

石破茂元防衛相は、他の候補者らとのテレビ合同出演で「国民の政治不信が広がる中、党として十分に説明し、国民に納得してもらえるよう、総裁として全力を尽くす」と述べた。

候補者らは日本に対するビジョンを明らかにし、現在ドイツに次ぐ世界第4位の経済大国である日本が「改革」、「強化」、「競争力強化」、「自立」する必要性を強調した。

両氏は今後数日間で、次期首相として、賃金と物価上昇の好循環を強化して経済を支え、急速な高齢化が進む中で社会保障の課題に取り組み、自民党の目標である憲法改正に取り組む方法について議論するとみられる。夫婦別姓を認めるかどうかも、争点となっている。

国民の支持率が高い石破氏(67歳)は、自民党総裁選に5度目かつ最後の挑戦をしており、これを自身の38年間の政治キャリアの「集大成」と位置付けている。同氏は安全保障、農業、地方創生の政策専門家として評価されている。

自民党のもう一人のおなじみの顔であり、期待の新星である小泉進次郎氏(43歳)は、改革者であり、戦後最も人気のある首相の一人であった父、小泉純一郎氏の後を継いで首相の座に就くことを目指している。若い小泉氏には経験不足を指摘する人もいるが、党の新たな顔となる可能性を秘めていると見る人もいる。

「私は、一年間に三つの改革を推進することを約束します。それは、政治改革、規制改革、そして人生のさらなる機会の創出です」と小泉首相は述べた。

岸田氏からゴーサインを得た後、ソーシャルメディアに精通した異端の政治家でデジタル担当大臣の河野太郎氏(61)は、現職閣僚の中で最初に出馬を表明した。同氏は2021年の決選投票で岸田氏に敗れている。

率直な意見を述べる元外務・防衛担当大臣は木曜日、中国やロシアのような「独裁国家」による安全保障状況の深刻さを挙げ、自民党候補者は「日本だけでなく世界がどうあるべきか」を議論すべきだと述べた。

岸田氏の右腕、林芳正官房長官(63)は2度目の総裁選に挑む。石破氏と同様に外交、教育、農業など各分野に精通しており、困ったときに「頼れる存在」と自負する。

上川陽子外相(71歳)は、立候補に必要な20人の議員の支持を得るのに時間をかけた。この元法務大臣は女性候補者2人のうちの1人だ。林氏と上川氏は、岸田氏を含む5人の首相を輩出した、現在は解散した比較的穏健な議員の派閥の出身である。

他にも保守系の議員数名が出馬しており、故安倍晋三首相の政治ビジョンを共有した自民党議員にアピールするとみられている。

安倍首相との親近感をアピールする高市早苗経済安全保障担当相(63)は、日本を「より強く、より豊かにする」と誓い、2度目の出馬となる。

元経済安全保障担当大臣の小林隆行氏(49)と、安倍首相の後継者・菅義偉首相の下で政府報道官を務めた元厚生労働大臣の加藤勝信氏(68)が初出馬となり、保守票が分裂する可能性がある。

小林氏は、40代の4期目議員が総裁選に立候補するのは「前例がない」と認めたが、国を引っ張っていく決意は固い。「意志があれば道は開ける。強い信念を持って力を合わせれば乗り越えられない壁はない」と語った。

自民党幹事長の茂木敏充氏(68歳)は、与党ナンバー2の地位にありながら、政府の重要な税制改革案から距離を置く姿勢を見せ、すでに波紋を呼んでいる。この元外務大臣は、当選しても防衛力強化のために計画されている大幅な支出増の一部を賄うために増税に頼るつもりはないと述べた。

734票(自民党議員367票、一般党員367票)の過半数を獲得する候補者がいない場合は、上位2人の候補者による決選投票が同日に行われる。決選投票では、再び議員が367票を投じ、一般党員は47票を投じる。この票は日本の47都道府県に1票ずつ割り当てられる。


関連記事:

日本の与党自民党総裁選挙の仕組み

上川外務大臣が自民党総裁選に参戦

公明党の山口那津男氏、連立与党代表を辞任すると表明

加藤元厚労相、与党総裁選への出馬表明






もっとニュース

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください