トヨタ自動車は、電気自動車の需要が鈍化する中、2026年の世界電気自動車生産目標を約30%引き下げ、現在は約100万台の生産を目指すと発表したと、事情に詳しい関係筋が金曜日に明らかにした。
この動きは、EVの販売不振により世界の自動車メーカーが戦略の見直しを迫られている中で行われた。フォルクスワーゲンAGは最近、ドイツにある工場の一部の閉鎖を検討していると発表し、ボルボ・カーズは2030年までに完全電気自動車のみを販売するという目標を断念したと発表した。
トヨタは部品サプライヤーに新たな目標を通知した。
2023年10月に東京で撮影されたファイル写真は、トヨタ自動車の次世代レクサス電気自動車のコンセプトモデルを示しています。(共同)
トヨタの佐藤浩二社長は2023年4月、EVの導入に消極的だった同社にとって大きな戦略転換として、2026年までにEVを150万台販売する計画だと述べた。
世界のEV市場は当初、テスラ社や中国のBYD社が製造した人気モデルのおかげで爆発的な成長を遂げた。しかし、バッテリー駆動車はコストの高さと充電ステーションの不足により、早期導入者以外には普及せず、この分野での販売は鈍化している。
EV市場の見通しは、中国での価格競争の激化によっても影を落としており、中国では地元ブランドがより手頃な価格のEVで外国メーカーの市場シェアを侵食している。
トヨタは2023年に約10万4000台のEVを販売した。これは前年比4倍以上だが、1000万台を超える総自動車販売台数と比べると大幅に見劣りする。
対照的に、ガソリン電気自動車はカーボンニュートラルを推進する実用的な解決策としてますます認識されるようになり、同社のハイブリッド車の需要は高まっている。
トヨタは市場の需要に柔軟に対応し、プラグインハイブリッド車の生産を増やす計画だと関係者は語った。
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