アマゾンの熱帯雨林の山火事による煙のカーテンがブラジル全土に広がり、サンパウロまで流れ、隣国アルゼンチンやパラグアイに向かっている可能性もある。
WWFブラジルは、ブラジル国立宇宙研究所（INPE）のデータを基に、8月にアマゾン地域で報告された火災は2万8697件で、過去10年間の平均より38％多いと発表した。8月27日までの1年間で火災件数は5万件を超え、2010年以降で最多となったという。
有毒粒子はここ数日、首都ブラジリアを覆い、今や同国の金融の中心地でありラテンアメリカ最大の都市でもあるサンパウロにまで広がっている。パンタナール湿地帯やサンパウロ州の田園地帯全体で火災が報告されており、世界最大の輸出国である同国のサトウキビ畑の火災は、世界の甘味料供給に影響を及ぼす見込みだ。
