数々の賞に輝く日本のアニメ映画監督、宮崎駿氏が、アジアのノーベル賞とも言われる権威あるラモン・マグサイサイ賞の今年の受賞者5人の中に選ばれたと、同賞を運営する組織が土曜日に発表した。
フィリピンに拠点を置くラモン・マグサイサイ賞財団は、スタジオジブリの共同創設者でアカデミー賞受賞作品『子連れ狼』や『千と千尋の神隠し』などを手掛けた83歳の宮崎監督について、「複雑な問題に芸術を使って取り組み、子供たちにも理解できるようにしている」と述べた。
「彼は楽しませることで教育する」と書かれている。
Hayao Miyazaki. (Kyodo)
同財団はまた、ブータンの教育慈善団体の創設者カルマ・プンツォ氏、ベトナム戦争中に米国が使用した有毒化学物質の影響に対処したベトナム人医師グエン・ティ・ゴック・フオン氏、タイ農村医師運動を2024年度マグサイサイ賞受賞者に指名した。
スマトラ島のルセル生態系の保護に取り組む財団を率いるインドネシアのファルウィザ・ファルハン氏が、自然と人類の重要なつながりに対する深い理解により、今年のマグサイサイ賞の新興リーダーシップ賞受賞者に選ばれたと財団は発表した。
「今年のラモン・マグサイサイ賞受賞者は、より良い世界を思い描き、そのビジョンを現実のものにするために献身する人々によって未来が形作られるということを私たちに思い出させてくれました」と財団のチェチェ・ラザロ会長は声明で述べた。
1957年に飛行機事故で亡くなったフィリピンの第7代大統領にちなんで名付けられたこの賞は、1958年以来300以上の個人、グループ、組織に授与されてきた。財団によると、この賞はマグサイサイ氏の記憶を称えるだけでなく、公務と現実的な理想主義における彼の模範を永続させることも目的としている。
賞の公式授与式は11月16日にマニラで行われる予定。受賞者にはメダル、表彰状が刻まれた証明書、賞金が贈られる。
2024年8月31日、マニラで式典が開催され、日本のアニメ映画監督、宮崎駿氏を含むラモン・マグサイサイ賞の受賞者が発表される。(共同)
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