台湾の野党元党首、柯文哲氏は、台北市長時代に起きた不動産開発スキャンダルに関与した疑いで、約19時間に及ぶ尋問の末に逮捕された。
台北地方検察庁を引用した中央通信社の報道によると、柯氏は夜通しの尋問の継続を拒否したため、共謀の疑いで金曜夜遅くに拘留された。
台湾の法律では、検察官は尋問後24時間以内に裁判所に被疑者または証人の拘留を請求しなければならない。CNAの報道によると、柯氏は逮捕決定の司法審査を要求したという。
元外傷外科医で、台湾の最近の総統選挙で第三党候補として驚くほど人気のあった柯氏は、1月に約27%の票を獲得した。柯氏は、最終的に勝利した頼清徳総統と、次点となった国民党の侯惠一氏に次ぐ結果となった。
柯氏の事件は、今年5月に頼清総統が就任して以来、台湾の政治家の汚職や不正行為をめぐる一連の捜査の最新のものだ。7月には、与党民主進歩党の元副首相、程文燦氏が汚職容疑で拘留されている。
柯氏は木曜日、選挙補助金や政治献金の使用を含む党の経費に関する一連のスキャンダルが続く中、台湾人民党の主席を一時的に辞任すると発表した。
TPPは土曜日の声明で、裁判所に対し逮捕の正当性を検討するよう求めた。