外務省は金曜日、偽情報対策など情報戦への対応強化のため662億円(4億5700万ドル)を盛り込んだ概算要求を発表した。
2025年度の概算要求総額は8146億円で、前年度当初予算比12.3%増となった。
同省は偽情報への対策を強化するため、人工知能などの技術を活用し、同省や在外公館の情報収集・分析能力を向上させる計画だ。
また、情報操作に対抗するため、虚偽の情報の監視と正確な情報の全世界への発信も強化する。
概算要求には、安全保障協力の枠組みに基づき、インド太平洋地域を中心に幅広い国に防衛装備品を供与できるよう51億円が盛り込まれている。防衛省は、具体的な金額を明示せずに予算要求を提出することで、OSA支出をさらに増やしたい考えだ。
国交省は、OSA関連経費を含め、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するための施策に1370億円を要求している。
概算要求では経済外交にも843億円を盛り込んでいる。東南アジアなどの在外公館に経済担当官を配置し、日本企業の海外展開を支援する。
同省は戦争で荒廃したウクライナとパレスチナに関連した対策のための資金を募集しているが、金額は明らかにしていない。
概算要求によると、外務省は若手を中心に退職者が増えていることから、職員全体で約130人の純増を目指す。一方、新たな在外公館は設置しない。